剣道防具の素材・天然革と人工革はどう違うの?

剣道具の豆知識

剣道防具の素材の違い

剣道の防具を選ぶ上で欠かせないこととして、その防具が天然革なのかそれとも人工革なのかという点があります。
天然と人工、二つの革の種類の特徴と違いを紹介します。

■高価で見栄えの良い天然革

天然革はその多くが鹿革を使用しており、比較的高価なものが多いのが特徴です。

天然革の場合人工革に比べて見栄えが良いとされるのが特徴です。一般の人から見た場合の差はわかりにくいですが、剣道をある程度嗜む人からすれば、天然革を使用した防具を身に着けていることは一つのステータスとされています。また、実用面では吸水性と乾きの面で人工革に比べて優れています。

しかし、天然革は汗にやや弱く、色の変化が起きたり臭いが沈着しやすいというのが難点です。細かいお手入れは欠かさないようにしましょう。

天然革は上記の通り高価なため、高校生以上~社会人、また大きな大会や昇段審査用として購入される方が多いようです。

■安価で扱いやすい人工革

剣道の防具に用いられる人工皮革は一般的に「クラリーノ」とも呼ばれます。
(※「クラリーノ」は株式会社クラレで開発・販売された際の商品名ですが、現在では剣道具に使われる人工革全般を指す呼称として用いられています)

人工革の防具は低価格のものが多く、購入しやすいのが最大の利点です。天然革に比べて耐久性があるため、稽古による消耗が大きい学生の部活動などに向いています。

■剣道防具は汗に弱い?

天然革と人工革、ある程度の差はあるにしても剣道防具と汗は切っても切れないものです。汗をかいた状態のまま放っておくと最近が繁殖し悪臭の元や変色の原因になってしまうため、手入れや保管には気を使う必要があります。

解決策としてはまず、頭部に手ぬぐいをまき面に汗がつかないようにしたり、防具の保管場所を日当たりの良く風通しの良い場所に置くだけでもだいぶ臭いは残らないでしょう。もしそれでも臭いがひどくなってしまったら洗濯することをお勧めします。

洗濯する際は金具部分が水に触れないようにしたり、なるべく手洗いにすることで糸のほつれなど防具の故障を防ぐ方法で洗うようにした方が良いと思います。

次に変色についてですが、上記に述べたように臭いがきつくなってくると洗濯せざるを得ません。もちろんその回数を重ねるに従って防具の藍色はだんだんうすくなってきてしまいます。

また汗による塩気の結晶化により白く変色してしまうこともよくあります。これらの変色はなかなか防ぎようが無いことで、剣道をやっている人の中では大きな悩みと言えるでしょう。
そのような際は藍染めを自ら行ったり、場合によっては買い替えも考慮に入れる必要があるでしょう。

■まとめ

天然革と人工革の違いについてイメージいただけたでしょうか?
高価で見栄えの良い天然革は試合・昇段審査向き、安価で扱いやすい人工革は稽古向きとそれぞれにメリットが存在します。

自分の使い道に合った素材の防具を選ぶのが一番ですが、よくわからないという場合は剣道具のお店に相談してみるのも良いと思います。