編集長 鈴木智也(元『剣道日本』編集長)からのご挨拶

編集長 鈴木智也
『剣道日本』編集長を務めていた当時の2000年、アメリカで行なわれた世界剣道選手権大会の取材で(左が鈴木)
剣道ナビインフォメーション

こういう情報サイトをやってみたかった!

この言葉は、皆様が目にしておられるこの『剣道ナビ』が完成したときに思わず私の口から出てきたものです。

月刊誌『剣道日本』の編集に長く携わってきた中で、取材を通じて全国津々浦々、多くの剣士との出会いがありました。剣士たちは剣道への思いをそれぞれの言葉で語ってくれました。

試合での成績や段位の高低に関わらず、彼ら、彼女ら一人ひとりには伝えたいことがあり「物語」がありました。その言葉は私を動かす力になり、大げさではなく生きる勇気のようなものを私はもらいました。

そんな中で、剣道に限らず、情報を伝えるため、得るための新しい「場所」が求められていると私は感じるようになり、10年近く前から構想を練っていました。その新しい場所が、多くの方の協力を得て『剣道ナビ』として実現しました。

今まで光の当たらなかったそんな名もなき熱き剣士たちに光を当てたい、ご登場いただきたい、というのが本サイトを立ち上げた大きな動機でした。

そしてそれならばウェブサイトの“双方向性”を活かしたい、と構想は広がっていきました。“双方向コミュニケーション”が可能なことが、雑誌にもテレビにもないウェブサイトの真価であると考えます。

サイトを作る側から一方的に情報を提供するだけでなく、それを見る一人ひとりの方々に情報を発信していただきたい、すべての剣士たちとの対話の場所にしたいと考えました。

また、ウェブサイトにはまだまだ利点があります。大会結果などの情報をいち早く伝えるとともに、雑誌や書籍にすれば本棚からあふれてしまうくらいの情報を積み上げ、一か所に集約していきたいと思います。

ネット上の剣道の図書館であり、博物館であり、同時に親切な案内人でもありたいと思います。大げさでなく剣道をしている人、したい人が必ず目を通すサイト、すべての剣士が集まる「場所」を目指しています。

また、知っている人たちはその素晴らしさや奥深さをよく知っていますが、知らない人はまったく知らないのが剣道です。

『剣道ナビ』によってこの素晴らしい剣道をより広い層の人に知っていただき、1人でも多くの人に剣道を始めていただけることを願っています。剣道の普及に少しでも寄与することができれば本望です。

『剣道ナビ』を通じて、皆さんと一緒に剣道をさらに熱く盛り上げていきましょう。

鈴木智也(すずきとしや)
1960年茨城県生まれ。
水戸第一高校、早稲田大学政治経済学部卒業。新書系出版社勤務を経て1985年にスキージャーナル(株)に入社、『剣道日本』編集部に配属される。

1993年より2004年まで『剣道日本』編集長を務める。2004年よりスキージャーナル(株)出版編集部編集長として、剣道関係書籍や『居合道虎の巻』、古流剣術関係など武道関係書籍・DVD、バスケットボールやトレーニングなどのスポーツ関係書籍編集に従事。2011年より2017年まで同社剣道事業部長として『剣道日本』の編集、WEBサイト運営、電子書籍編集などを手がけた。趣味はランニングと古墳巡り。