平成30年9月14日~16日に開催される第17回世界剣道選手権大会に出場する、日本代表チームのメンバーが全日本剣道連盟より発表された。
男子は前回大会でも若い選手の起用が話題になったが、今回も筑波大学2年の星子啓太(19歳)が選ばれるなど、若い選手が目を引く。経験豊富な大城戸知(大阪府警)、勝見洋介(神奈川県警)の二人が30代であとは20代という構成となった。経験のある西村英久(熊本県警)、安藤翔(北海道警)、あるいは前回学生ながら出場している竹ノ内祐也(警視庁)らはチームの中心としての活躍が期待される。土谷有輝、前田康喜という大阪府警の若手2人、独特の存在感を持つ竹下洋平(大分県警)、教員としては久々にメンバーに入った林田匡平(福井県立武道館)らの活躍も楽しみだ。
女子は男子以上に若いメンバーが揃った。10名中4名が学生(高校生を含む)。中でも現役高校生として初めて世界選手権大会に出場することになる妹尾舞香(中村学園女子高校)の抜擢が目を引く。大学剣道界で実績を残している竹中美帆(筑波大)、小松加奈(明治大)、姉妹出場となる松本智香(鹿屋体大)ら、強豪学生剣士がメンバー入りした。前回大会で活躍した松本弥月、高橋萌子(ともに神奈川県警)、渡邊タイ(熊本県警)らがチームの中心となり、経験豊富な山本真理子(大阪府警)がまとめ役となる。藤本美(久御山高校教員)、冨永比奈野(鹿屋体育大職員)ら初出場となる選手にも期待したい。
監督は前回に引き続き、男子は石田利也氏、女子は宮崎正裕氏が務める。選手としても指導者としても他にとって代わる者のいない存在の二人である。日本を脅かす最大のライバルである韓国の地で行なわれる今回大会、いわゆる「アウェイ」の環境で、これまで以上に精神力の強さが試される大会となる。若い選手たちが持てる力を発揮できるかどうかが鍵となるだろう。
日本代表メンバーは以下の通り。
【男子】
大城戸知(大阪府警・33歳)
勝見洋介(神奈川県警・31歳)
西村英久(熊本県警・29歳)
竹下洋平(大分県警・29歳)
安藤 翔(北海道警・28歳)
土谷有輝(大阪府警・26歳)
前田康喜(大阪府警・25歳)
竹ノ内祐也(警視庁・25歳)
林田匡平(教員=福井県立武道館・24歳)
星子啓太(筑波大2年・19歳)
監督=石田利也
コーチ=平尾泰、寺本将司
【女子】
山本真理子(大阪府警・29歳)
藤本 美(教員=久御山高校・26歳)
松本弥月(神奈川県警・26歳)
渡邊タイ(熊本県警・25歳)
高橋萌子(神奈川県警・24歳)
冨永比奈野(非常勤職員=鹿屋体育大・22歳)
松本智香(鹿屋体育大4年・21歳)
竹中美帆(筑波大3年・20歳)
小松加奈(明治大2年・19歳)
妹尾舞香(中村学園女子高3年・17歳)
監督=宮崎正裕
コーチ=竹中健太郎、杉本早恵子
(写真は第17回世界剣道選手権大会が開かれる韓国・仁川の町)