かつての名門女子校、名将の下で男子が初の全国大会出場
元の校名は磐城女子高校。長い歴史を持つ県内屈指の進学校だが、2001年に共学化された。
指導する土屋勝監督は現在県の高体連役員を務めており、前任の湯本高校時代は全国選抜に男女とも出場、インターハイ個人2位の選手も育てるなど、指導者として実績がある。
進学校であるため、部員集めには苦労しているようだ。
進学校なので湯本高校のときのように間口が広げられないんですね。受験も大変だし、入ってからも勉強が大変なんです。でも全国にはそういう学校がたくさんありますから、そんなことは言っていられないです:土屋監督
初戦は強豪であり結果的に決勝まで勝ち進んだ島原(長崎)との対戦となった。
先鋒・橋本は幸先よくメンを先取するも、追いつかれて引き分け。すると次鋒、中堅は力及ばず連敗を喫する。副将戦を引き分けたところで敗退が決まった。
当然胸を借りるつもりではいきましたが、やはり強かったです。なかなか剣道をさせてくれなかったというのが本音ですね。でも、そういう目標ができたし、全国で勝負するにはまだまだ足りないんだということが分かって、よかったと思います。子どもたちがこれで三重インターハイにぜひ出たいと思ってくれれば。ここまで来るにあたっては保護者や学校にいろいろなバックアップをしてもらって、子どもたちは自分が努力した結果そうなったということを、身にしみて感じたと思います。:土屋監督
新年度、1年生は2人ほど入ってくる予定だというが、それでも3年生が引退したあとの新人戦には4人になってしまうという。
「誰か素人でも引きずり込まないと」と土屋監督。
そんな状況で全国の舞台を踏んだことだけでも讃えられるべきだろう。