初出場で全国ベスト16も満足せず。目標はもっと上
地元の郡上市の子どもたちばかりなんですが、全中大会経験者がほとんどなんです。今までは麗澤瑞浪さん、高山西さん、中京さんなど剣道の強い学校に行っていたのが、私が郡上に帰ってくることになり郡上でもやれるんじゃないかということで、地元の子たちが仲間でチームを組みました。だから意識は高かったです。:村瀬監督
中学校のときに悔しい思いをしているので、もう一つ上に行こう、行きたいという気持ちがあって、たぶん子どもたちはベスト8か表彰台なんていう大きな夢を持っていました。それが少しでも現実に近づいてきたので、いい大会だったかなとは思っています。:村瀬監督
郡上市出身である村瀬監督は以前は市立岐阜商業で指導しており、平成24年の岐阜国体当時に県の強化委員長、さらに高体連剣道部の委員を務めるなど指導者としての経験は豊富。
昨年、一昨年も力はあったというが、麗澤瑞浪や中京など強豪の壁をあと一歩で敗れなかった。
部員数はかなり多い。
1、2年生で男女合わせると34名おり(女子は9名)、新入生が入ってくれば45名程度に増える予定だ。
その中には全国を目指して入ってくる選手もいれば初心者に近い生徒もいるという。しかし練習環境は恵まれてはいない。
普通科、農業科、総合学科の三学科があり、時間割が違って7時間授業がある学科もあるので、揃って練習するのも難しい。
学校の剣道場は10mの試合場一面程度と狭く、小学校などを借りて行なっている。そのために日によっては練習時間が1時間、最大にできて2時間程度だという。
そういうこともあって練習方針はしっかりと考えられている
「練習計画を3か月前から伝え場所も伝えます。突然今日は朝練やるぞとかそういうことは一切しませんし、その場で急に練習内容を加えるのではなく、前もってきちんと提示します。量的なことは無理なので、質の問題、あとは意識の持ち方ですね」:村瀬監督