強靭な精神力で栄冠に輝く・寺本将司(2009年 世界剣道選手権大会)

強靭な精神力で戦った寺本選手
孤軍奮闘し個人戦で優勝、団体戦でも大将を務めた寺本将司
名勝負物語

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4強のうち3名は韓国選手

前回、2006年に台湾で行なわれた世界剣道選手権大会の団体戦準決勝でアメリカに敗れ、ついに王座から陥落した日本チーム。

ブラジルで行なわれたこの第14回世界選手権大会での課題は、そのリベンジを果たして団体で王座を奪還することだった。

しかし、団体戦を迎えるより早く、初日の男子個人戦で真価が試される場面が訪れた。

日本勢は相次いで韓国選手に敗れてしまう。中野貴裕(京都府警)が予選リーグで敗退、古澤庸臣(熊本県警)と若生大輔(北海道警)も準々決勝で韓国選手に敗退した。

ベスト4のうち3名を韓国選手が占め、残るは寺本将司(大阪府警)一人だけという、かつてない危機を迎えた。

寺本は韓国のキム・ワンスやアメリカの強豪クリストファー・ヤングなど強豪を下してここまで勝ち上がっている。

イ・ガンホとの準決勝でコテを決めた寺本は、韓国人同士の準決勝に勝った若手有望株のパク・ビョンフンと決勝で対決する。

パクも惜しいひきメンを見せるなどしたが、最後は寺本が力強くひきメンを決め、孤軍奮闘、王座を死守した。

厳しい状況の中で自分を見失わず日本を守った寺本の精神力は、賞賛に値するだろう。

2日後の団体戦、前回3位だった日本は決勝ではなく準決勝で韓国と対戦した。

先鋒正代賢治(神奈川県警)、次鋒木和田大起(大阪府警)が連勝、中堅内村良一(警視庁)が敗れるものの、副将髙鍋進と大将寺本が引き分けて韓国を下す。

アメリカとの決勝は先鋒から3連勝、髙鍋は引き分けたものの寺本も勝って4─0のスコアで堂々と王座に返り咲いた。

写真=窪田正仁
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