剣道八段合格者の経歴と手記。審査当日の感想と合格に至るまでの稽古を公開

八段合格手記
平成30年5月1日、2日に行なわれた剣道八段審査合格者に手記を依頼した。詳しいプロフィールと、当日どのような気持ちで審査に臨み、どのような立合を心掛けたか、そして八段合格に至るまでどのような稽古をしてきたのかを、それぞれの言葉で綴っていただいた。
インタビュー

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両日の合格者11名のうち6名から寄せていただいた手記紹介(年齢は合格時)
【後日数名追加する予定】

中田勝己(なかだ かつみ)

中田勝己(なかだ かつみ)

中田勝己(なかだ かつみ)群馬県・46歳

プロフィール
【生年】昭和46年7月
【出身地】群馬県高崎市生まれ
【始めた時期】小学1年生
【始めた場所】東明館須田道場
【経歴】高崎商業高校→群馬県警察
【現職】群馬県警察技術職員

【薫陶を受けた師】
谷勝彦先生・池田伊一先生・渡邉達郎先生・中山紀男先生・茂木良文先生・須田八郎先生(故人)・群馬県警察の先生方・群馬県剣道連盟の先生方

【大会での戦歴】
全日本選手権大会3回出場
全日本東西対抗大会出場
全日本都道府県対抗優勝大会9回出場
全国警察官大会団体14回出場
全国警察官大会個人12回出場
国体12回出場

■八段審査当日を振り返っての感想

このたび、八段審査に合格させていただくことができました。今までご指導いただいたすべての先生方、一緒に稽古をしてくれた剣友、支えてくれた家族、多くの方のおかげと心から感謝いたしております。

とにかく今まで稽古してきたことを出すことだけを意識していました。審査前、意識しすぎて体がまったく動かない状態で悩んでいたところ、恩師である谷勝彦先生から「肩の力を抜いて試合のつもりでやってこい」とアドバイスをいただきました。そのアドバイスのとおりに立ち合えたのではないかと思います。

■具体的な稽古方法として

・切り返しを一息で行なうこと

・左足を継がない、一拍子の打突を行なうこと

・稽古では、早く面を着けて数多く上手(うわて)の先生に掛かること

・攻めて、崩して、捨てること

■3年前から構えを修正。相手と同調することの大切さを感じて

私は、審査に臨むにあたって3年前から準備を始めました。まずは「構えの修正」から始めました。立ち姿を綺麗に見せるため背を張って構えるようにしました。また、竹刀の柄を短くしたり長くしたりしました。

「構えると打てない。打つと構えが崩れる」そんな状態が約2年続きました。構えが決まってからは徐々に体が動くようになってきたような気がします。

また、昨年の京都審査を会場で観させていただき、自分なりに審査をして「相手と同調する」ことが重要だと感じました。

自分勝手に打突しない。相手の起こりや居着きを着実にとらえる。昨年の京都審査以降はそのへんを意識して稽古を重ねました。

今後も、感謝の気持ちを忘れず、努力精進していきたいと思います。

杉本卓也(すぎもとたくや)

杉本卓也(すぎもとたくや)

杉本卓也(すぎもとたくや) 石川県・49歳

プロフィール
【生年】昭和43年8月
【出身地】石川県かほく市生まれ
【始めた時期】小学1年生
【始めた場所】金津剣道教室
【経歴】星稜高校→東海大学→石川県警察
【現職】石川県警察 警察官・警備部機動隊副隊長

【薫陶を受けた師】
山下和廣先生・末平佑二先生・桝谷敏雄先生・北野優先生・南信廣先生・東良美先生・網代忠宏先生・石田利也先生・堀江範雄先生・北村真一先生・ご指導いただいたすべての先生方

【大会での戦歴】
全日本東西対抗大会出場
全日本都道府県対抗優勝大会出場
国民体育大会4回出場
全国警察大会・同選手権大会出場

■何かを成し遂げるには対価を払わなければならないと考えて

5回目の挑戦で剣道八段に合格させていただきました。皆さまも同じと思いますが「審査していただく」という心持ちで、今回も審査に挑みました。

心がけたのは、いつもどおりの剣道をするということでした。

審査前、全受審者に対し、全日本剣道連盟副会長福本修二先生が「元気を出して、普段どおりに、怪我のないようやってください」とお話されましたが、そのとおりだと思いました。

福本先生のお話に、私も少しだけ肩の力が抜けた気になりましたが、一次審査を終えた直後、同郷の先生から「少し硬かったな」と言われました。やはり本番は難しいものだと感じ、心の中で苦笑いしておりましたら、合格発表に番号があり、これがきっかけで完全に肩の力が抜けて、二次審査に臨めました。

一次審査から二次審査までの時間の使い方についても、今回気を付けました。観覧席に座って頭からフードを被り、マスクを付け、目を閉じて好きな音楽を聴いて、準備しました。前回二次審査まで進んだ際は、何時から再度審査が開始されるのかも分からないまま経過したため、会場をウロウロしていたからです。

これは毎回気を付けていることですが、実技以外の不安要素をすべて取り除いておくことにも気を付けました。たとえば、すぐに折れ曲がったりしない真新しい竹刀や白地の手ぬぐいを使用するなどです。

■意識して臨んだこと

「左手の位置と中心をとる構え」

「相手を上回る気勢と気迫」

「周囲からも見える攻め」

「ため」

「打突力のある一拍子の打ち」

「初太刀一本の先取」

「打ち切ることとすぐに攻めや応じのできる残心」

「打たれた後の気持ちの切り替え」

実技審査についてはそういったことなどを意識して臨みました。

今回振り返りますと、すべてができたとは思っていません。実を言いますと、4人の皆様とも初太刀の入り以外は、あまり記憶がないからです。ただ、一振り一振り今私のできる全力で立ち合うことができたという充実感は感じておりました。

■合格につながったこと

今回、剣道八段に合格させていただくことにつながった稽古法の一つには、石川県剣道連盟が平成27年1月から開催している「高段者稽古会」と、平成29年1月から同じく開催の「日本剣道形稽古会」であると思います。同連盟会長山下和廣先生、副会長末平佑二先生から直接実技指導いただける稽古会であり、実技審査で意識した事柄は、この稽古会で繰り返しご指導いただきました。

もう一つは、職業柄ではありますが、警察大学校主任教授石田利也先生や前愛知県警察剣道主席師範東良美先生をはじめ、全国警察を代表する一流の先生方から直接ご指導をいただけた点も大きな要因の一つであり、環境に恵まれたと感謝しております。数多くの先生方から頂戴したアドバイスを記録し、必ず稽古に取り入れ、今の私にできるか取り組みました。

中でも、福井県警察剣道師範堀江範雄先生、愛知県警察剣道師範北村真一先生には、剣道具を着装してのすり足の切り返し、基本技稽古法等を繰り返し直接ご指導いただいたことも、今回の結果に結びついたものと考えております。

週3回勤務時間前の早朝稽古、前述しました県剣道連盟主催の「高段者稽古会」「日本剣道形稽古会」、および毎週火・土曜の稽古会に3年間ほぼ毎回参加し、継続した稽古に努めました。

今春の人事異動で部署が移ってからは、業務運営に必要な知識・作業の早期の修得のため、稽古時間の確保が難しくなりましたが、早朝にジョギングと鏡の前での素振りを中心とした稽古に切り替えて続けていました。

私は凡人であり、何かを成し遂げる際は、対価を払わなければ達成できないと考えている方なので、職場での任務はしっかりと行なった上で、余暇ができても剣道に携わるようにしました。妻や息子らと両親の理解、石川県警察組織の皆様、県警剣道部関係各位及び剣道特練員のご協力に感謝しております。

また、『鬼伝』『剣道いろは論語』等の書籍に目を通すとともに、中倉清先生や森島健男先生らの映像をはじめ、剣道八段審査会における合格者や全日本選抜剣道八段優勝大会等の動画を見て研究しました。

生活面では、「剣道修錬の心構え」に沿った人間であるよう、公私における自身の言動に留意した日々を送るよう心がけました。

さらに、これも職業柄ではありますが「逮捕術」という術技に携わる機会を得、柔道・合気道・空手道・日本拳法など剣道以外の武道の第一人者の思想や取り組み方を一部分ではありますが学ばせていただき、剣道のさらなる発展に寄与できないか常に考えるようにしています。

最後になりますが、常日頃から稽古を頂戴している石川県剣道連盟会員の皆様、また、東京で2年間勤務した際、快く迎え入れて下さった警察庁剣道部伊藤哲朗先生はじめ部員の皆様、千代田区の土曜稽古会会員の皆様に感謝申し上げます。

今は、ただただ感謝しかありませんが、これからも努力を忘れることなく、一歩でも前に進んで行けるよう精進してまいりたいと思っております。

原 忠生(はら ただお)

原 忠生(はら ただお)

原 忠生(はら ただお) 福岡県・50歳

プロフィール
【生年】昭和43年4月
【出身地】福岡県北九州市生まれ
【始めた時期】小学1年生
【始めた場所】福岡神武館
【経歴】PL学園高校→鹿屋体育大学→福岡県警察
【現職】福岡県警察 警察官・剣道教師

【薫陶を受けた師】
松原幸好先生(故人)・松原輝幸先生(故人)・川上岑志先生・谷口安則先生(故人)

【大会での戦歴】
全日本選手権大会2回出場
全日本東西対抗大会3回出場
全日本都道府県対抗優勝大会出場
国民体育大会出場
全国警察官大会出場

■とにかく無心で。そうすれば今までの修練が自ずと表れる

このたび、幸運にも合格できたことは、これまでご指導いただきました諸先生方や、先輩、剣友の皆様のおかげと心より感謝しております。

今回で8回目の挑戦でした。これまでの審査では、立合の直前まで「初太刀は何を打突しよう」「自分をよく見せるにはどうしたらよいか」などいろいろなことを考え、雑念が入ったまま蹲踞から立ち上がっていたような気がします。

今回の審査では、とにかく「無心」にと、そうすれば今までやってきた修練が自ずと表れるはずだと、自己暗示をかけ臨みました。

■稽古方法

私は現在、福岡県警察の剣道教師という立場にあり、大変に恵まれた環境で稽古ができています。主に特練員との稽古の中で心がけている点は、

発声
相手の発声を聞いた後に、その発声に負けないくらいのみなぎった気迫で発声する。

攻め
蹲踞から立ち上がって相手の動きとしっかり対峙し、合気になり左拳を中心に剣先を充分に効かせ、相手の動く兆しまで我慢して打突の好機を見出す。

打突
手の内の冴えた力強い打突を心がけ、打突後はできるだけ縁を切らずに、つくりを早くする。

普段の稽古からギリギリの攻防を意識し、打って反省、打たれて感謝の心を持ちながら特練員と稽古をおこないました。

今後は八段という重責を感じ、感謝の心を忘れることなく努力精進を重ねていきたいと思います。

東倉雄三(とうくら ゆうぞう)

東倉雄三(とうくら ゆうぞう)

東倉雄三(とうくら ゆうぞう)神奈川・50歳

プロフィール
【生年】昭和43年4月
【出身地】和歌山県有田市生まれ
【始めた時期】小学校2年生
【始めた場所】有田市初島少年剣道クラブ
【経歴】神奈川県立平塚江南高校→同志社大学→ソニー株式会社
【現職】ソニービジネスソリューション株式会社(ソニー株式会社より出向)営業部門メディカル営業部統括部長

【薫陶を受けた師】田尻滝二先生(故人)
林一成先生<初島少年剣道クラブ>
木村政蔵先生<吹上少年剣道教室>
戸谷栄之介先生<横浜小糸工業少年剣道教室>
近藤将造先生、沼田千恵三先生<国府中学校剣道部>
井上晋一先生<同志社大学師範>
滝澤建治先生<思斉館滝澤道場館長>
豊村東盛先生<東競武道館師範>

【大会での戦歴】
平成元年全国基督教系大学剣道大会優勝
第10回関西学連剣友大会準優勝
アジアオープン剣道香港大会優勝6回……2008年(北京日本人会剣道同好会所属)、2010年(アジア剣道クラブ所属)、2012年(台北日僑学校指導者会所属)、2016年・17年・18年(ソニー株式会社剣道部所属)

■年間100回稽古を掲げ、全世界の剣友と励まし合って

八段審査当日を振り返って意識したこと

一次審査
慌てないことを意識。

二次審査
(一次審査の反省から)上に抜けて打つのではなく、前に向かって打つことを意識。

■効果的だった稽古法

稽古回数の意識、捻出

サラリーマン剣士であることと、出張の回数も多いことから、稽古時間の捻出は意識して行なった。

3年ほど前から「年間100回稽古」を掲げ、記録を付け自身の励みにしていた。SNS等で全世界の剣友と励ましあって、稽古回数を意識して行なっていた。海外も含め、出張時には極力防具を忍ばせ、稽古時間の捻出をしていた。

受け入れていただいた道場の剣道関係者には、感謝の気持ちが絶えません。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

意識した稽古方法

剣道の他にゴルフ、ラグビーを趣味としております。ゴルフの後にも稽古ができる時は、行なってまいりました。

ラグビーでは、基礎体力の他、体幹が鍛えられ、普段のトレーニングを行なう際に体幹トレーニングは効果があったと思われます。

具体的な稽古方法は、特に特別なことはしておりませんが、加齢とともに、体力が落ちてくると同時に、稽古中に呼吸を意識する機会は増えていきました。虚実の実を長く、打ち間での打突の機会を呼吸を意識して行なうようにしました。

他、移動中等の生活の隙間時間を使って、剣道雑誌等の著名な先生方のご指導の記事は良く読んでおります。読みながら、当日の稽古では、試してみることも多く、発見、反省、感謝の連続です。

■変化した剣道観

2004年から2009年まで中国 北京に駐在。その後 台北に異動し、2012年まで合計約8年、海外駐在を経験しました。駐在地を中心に、アジア各国、出張を合わせ世界各国の剣道家との出会いが、自身の今までの剣道感を大きく変えました。

毎年、春先に香港でアジアオープン剣道香港大会が開催されておりますが、香港において、アジア各国のローカル剣士、駐在員、駐在経験者を中心に、審査会、各種大会が開かれております。

北京赴任当初、すぐにこの大会に出場させていただき、中国以外の世界各国の剣道家の姿を拝見しました。

剣道環境に恵まれた日本の環境とは違い、恵まれない環境にも関わらず、一心不乱に剣道に打ち込む海外剣士と、その剣士を支える現地駐在員を中心とする指導者の献身的な姿勢に感動しました。

一期一会を大切にし、たとえ言葉が通じなくても、剣道を通じ、世界各国の剣士と交流ができていることは、今日の自身の剣道観に大きな影響を与えております。年間100回稽古の原動力にもなっております。

また、第14回世界剣道選手権大会(ブラジル大会)時に、中華人民共和国がFIKに加入すると同時に、初めて世界大会に出場する際に、国家チームのヘッドコーチを務めさせていただきました。

世界各国で奮闘する剣士との交流は元より、仕事との両立を駆使される指導者の方々の尽力を目の当たりにすることも、自身の現在の剣道に取り組む姿勢の原点の一つにもなっております。

■今後の目標

八段に合格させていただいて、まだ実感はほとんどないのですが、今まで通りできるだけ時間を捻出し、より一層剣道を学び、沢山の方々と稽古を重ね、剣道界に恩返しをさせていただければと思っております。

沢山の先生方に恵まれておりますが、専門的に剣道を学んだ経験がなく、よって、ご指導いただく内容を、こだわりなく、素直に聞くことも今回の結果につながったのではないか?と感じております。今まで、素晴らしい先生方にご指導をいただき、感謝の念が堪えません。

八段合格も一通過点に過ぎませんが、海外も含め、いままで多数の地域にて、剣道をさせていただき、交流を図らせていただいている剣友の皆様にも感謝の気持ちを忘れずに、良い一層稽古に励んで参りたいと存じます。

中納 淳(なかのう じゅん)

中納 淳(なかのう じゅん)

中納 淳(なかのう じゅん)三重・56歳

プロフィール
【生年】昭和36年8月
【出身地】三重県南牟婁郡御浜町生まれ
【始めた時期】小学校5年生
【始めた場所】神木スポーツ少年団
【経歴】紀南高校→三重県警察(剣道特練)
【現職】三重県松阪警察署地域課

【薫陶を受けた師】
岡田一義先生・田中忠先生・岡崎誠先生・屋敷博末先生

【大会での戦歴】
全国警察大会二部2位
全国警察選手権大会出場
国民体育大会出場

■攻めきることによって、崩すことができた

今回で6年目、12回目の審査で合格させていただくことができました。これもひとえにご指導していただいた先生、先輩、同僚、警察特練生の方々のおかげと感謝しております。

これまでの審査では、初太刀で一本を決めること、出ばなをとらえることに心がけてまいりました。しかし、その思いが体と気持ちを緊張させ、一瞬の機会を逃してしまっていたように思います。そこで今までの稽古で何が足りないのかを考えていたところ、先生から「打ち急いではダメだ。攻めずに待って打ってはダメだ」と指導されたのです。

自分自身では攻めきっていたつもりだったのですが、自己満足していただけで、相手はまったく動じていなかったようです。

その後の稽古では、しっかりした攻めに徹するように心がけたところ、気持ちに余裕ができ、相手の動きが徐々に見えるようになりました。

これまでの稽古や審査では、攻めが中途半端のまま打ちに転じたことにより、すべてが上手くいかなかったように思います。特に、審査では時間の配分もあり、焦りが出てしまいます。今回は、前半は攻めに徹しようと思い審査に臨みました。その結果、出頭技、返し技、すり上げ技と上手く決めることができました。攻める稽古を心がけた結果だと思います。

■稽古方法と意識したこと

立ち上がりの姿勢と、攻めを中心にした稽古

正しい姿勢で、左手、左腰、左足を意識して、少しずつ間合を詰める。常に仕掛けるつもりで攻めることを心がけました。

基本打ちの稽古

基本は、じっくりと時間をかけて自分が納得できるまで行ないました。特にこだわったのは、冴えのある一本が打ち切れるように心がけたことです。また、体、足、声の出し方を意識し、重心移動の稽古(打ちに出る寸前に移動してしまう)と、基本の最後に技と体の気持ちを切らさないために、連続した打ち込み稽古を行ないました。

掛かる稽古

先生、先輩など技量が上の方に、攻めて攻めて打つ、技を出し切る、体を出し切るなど、すべてを精一杯使う稽古を行ないました。

互格稽古で集中力を高める稽古

技量が同等の相手と審査を想定した稽古と、集中力が切れないように心がける稽古を行ないました。

以上の稽古を重ねた結果、日頃の稽古ではこれまでと違い、自分の剣道に自身が持てるようになり、審査では気持ちに余裕ができ、落ち着いて本番を迎えられたと思います。

稽古時間は週2回、火曜、水曜日の少年剣道の指導時に、審査を受ける者同士で基本技、打ち込み稽古を行ない、その他の平日は仕事が終わってから署の道場で同僚と基本打ち、応じ技、打ち込み、形を行ない、それ以外の土曜、日曜等の出稽古では、できる限りいろいろな方々に相手をしていただきました。

心がけとして、少しでも時間があれば面を着けることを意識して稽古時間を作ってきたように思います。

稽古以外で行なったことは、第一に足を鍛えることが重要なことだと思い、スクワット、縄跳び、急勾配での坂道ダッシュも行ないました。スクワットは脚力や下半身の安定には抜群のトレーニングになりました。

■合格に向けて必要だと思ったこと

八段審査合格に向けて必要だと思ったことは、「必ず取るという強い意志と自分にプレッシャーをかけること」だったように思います。

指導していただいた先生方や周囲の方々の応援、年齢などさまざまな要因が重なり、絶対に合格しなければならない、なんとしても合格するぞ、という強い意志を持つようになりました。プレッシャーはかけ過ぎてはいけませんが、なくてはならないものだと思います。この一番に賭けるという思いで日頃から集中力を切らさず努力しなければならないと思います。

ご指導いただいた先生や皆さんに感謝し、これからますます精進してまいります。今後ともご指導よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

西田徹三(にしだ てつぞう)

西田徹三(にしだ てつぞう)

西田徹三(にしだ てつぞう)福岡・62歳

プロフィール
【生年】昭和30年12月
【出身地】福岡県嘉麻市生まれ
【始めた時期】中学1年生
【始めた場所】稲築東中学校
【経歴】旧稲築高校→福岡県警→会社員
【現職】会社員

【薫陶を受けた師】
吉村先生(故人)・宮川英俊先生・清水新二先生・青木茂先生

■完全燃焼を心掛け、悔いを絶対に残さない気持ちで

今回が16回目の挑戦で、過去3回一次に合格しましたが、すべて悔いが残る内容でした。ですから今回はとにかく「完全燃焼」を心がけ、悔いを絶対に残さない気持ちで臨みました。

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