毎年GWに開かれる剣道の祭りが今年も開幕した。
5月2日の初日は各種形の部で幕を開け、なぎなた、杖道、居合道の部の演武が行なわれた。
3日は剣道の部が開幕、錬士六段以上の立合が始まった。
5日の最終日に行なわれる教士八段、教士範士の部まで、1500組近くが立合を披露する。
本大会は明治28年に日本の武道を統括する団体として創立された大日本武徳会が、その年に第1回武徳祭大演武会として開いたのが始まりである。
当時は平安神宮前の博覧会会場跡に仮道場を設けて行なったが、明治32年以降はその年に竣工した武徳殿を舞台に、毎年この時期に行なわれてきた。
戦中戦後8年間の中断をはさみ昭和28年に「京都大会」として復活、平成4年より全日本剣道演武大会が正式名称となっている。武徳祭大演武会から通算して本年が114回目となった。
立合には全国各地の高段者をはじめ、海外からも多くの剣士が出場。薙刀との異種試合も何試合か組まれており、二刀の剣士など、普段他ではあまり見ることのできない試合も散見できる。
また、3日は同じ敷地内の武道センター主道場で居合道八段審査会が行なわれたが、審査会の後は最終日まで開放され、そこで全国の剣士と竹刀を交える風景も恒例である。