2018年7月26日(木)
福岡市・マリンメッセ福岡
昨夏から4回連続の同カード決勝、またも守谷の挑戦を退ける
7月26日、玉竜旗剣道大会は女子の3回戦から決勝までが行なわれた。
決勝は3連覇を目指す中村学園女子(福岡)と、玉竜旗では初めて決勝に進んだ守谷(茨城)の対戦となる。
先鋒同士は引き分けたが、中村学園女子は次鋒の大嶋が相手の次鋒福居に先制されながらも二本を奪い返して勝利。
さらに守谷のポイントゲッターである中堅野川にも勝利を収め優位に立った。
守谷も意地を見せ、副将の高野が大嶋を下すも、中堅奥谷との試合はともに決まり技なく引き分ける。
守谷の大将柿元はまず副将諸岡を倒さなければならない状況で試合場に立った。
諸岡には立ち上がりから「自分で決める」という気迫が感じられた。
攻勢に出る諸岡に対し、しばらくして柿元も目覚めたかのように攻撃に出たが、一瞬の隙に諸岡がひきメンを相手の竹刀の上からねじ込むように決める。
そして場内のざわめきがまだ収まらないうちに終了の笛がなった。
昨夏(平成29年)のインターハイから今春(平成30年)の全国高校選抜大会、魁星旗大会に続き、主要大会の決勝は4回連続で同じ顔合わせとなり、4回とも中村学園女子が制した。
「妹尾さんを先に引き出すのは難しいかもしれないが、せめて5分5分の状況で大将同士になれば、プレッシャーがかかるのは相手の方だと考えていました」
と守谷の塚本浩一監督は話したが、大将同士の戦いまで持ち込むことはできなかった。
この日の中村学園女子は3回戦の西大寺(岡山)戦で早くも妹尾が引き出されている。準決勝の福翔(福岡)戦でも大将戦まで持ち込まれた。
とはいえ笠、大嶋、奥谷ら前衛陣の活躍もあり、副将諸岡の大事なところでの踏ん張りなど、大黒柱の妹尾以外の選手の成長が大いに感じられた。
「反省すべきところもたくさん見つかりました」
と岩城規彦監督は試合後に話していたが、中村学園女子という壁がさらに高くなった印象が残る大会となった。
【準決勝以下の結果等、続報します】