2019年6月29日(土)
大阪市・エディオンアリーナ大阪
写真=窪田正仁、鈴木智也
ベスト4のうち3人を明大勢が占めた。決勝は昨年の世界選手権大会メンバーである小松加奈(3年・東奥義塾高出身)と、2年生の山﨑里奈(中村学園女子高出身)の戦いとなる。時間内は互いに前に出る技で勝負していたが、延長に入って小松が意を決したようにひきメンを打ち切り、優勝を決めた。
昨年の優勝者であり、明大を引っ張る4年生の藤﨑薫子(島原高出身)は3位。準決勝では長い試合の末、後輩の山﨑にメンを奪われたが、安定した力を存分に見せた。
長い伝統を持つ明大剣道部だが、女子の歴史はさほど古くはなく、本大会での入賞は平成27年、三好綾女選手の3位入賞が最初で、昨年の藤﨑の優勝と合わせて2人だけだったが、今回は明大勢として連覇を果たすとともに、一気に3人が入賞という見事な結果だった。
もう1人の3位は立教大の河嶋香菜子(4年・本庄第一高出身)。準決勝では延長に入ってすぐ、小松に面すり上げ面を奪われて敗れた。しかし河嶋の入賞は立教大として初めてという快挙だった。女子学生の強豪地図に変動が起きているのかもしれない。
関東大会を制した佐藤みのり(法大4年・麗澤瑞浪高出身)は4回戦で高校時代からの好敵手である藤﨑に敗退。小松とともに昨年の世界選手権に出場したメンバーでは、竹中美帆(筑波大4年・島原高出身)が1回戦で1年生の池田仁美(園田女大・日章学園高出身)に敗れて早々に姿を消し、注目の1年生妹尾舞香(鹿屋体大・中村学園女子高校出身)は初戦で勝利をあげたものの、続く3回戦で畝本莉奈(中京大4年・東海大相模高出身)に屈した。
そして昨年、その妹尾とインターハイ個人決勝を戦った渡邊茜(筑波大・松山北高出身)が妹尾よりも勝ち進んだ。1年生ながら見事にベスト8入りを果たしている。
関東勢以外では鹿屋体育大の活躍が今年も目立った。村田桃子(4年・中村学園女子高出身)と松本泉帆(3年・和歌山東高出身)がベスト8入り、しかしともに準々決勝で敗れ入賞は果たせなかった。
団体戦では平成28年に初の日本一を成し遂げている明大。今秋の関東・全日本女子学生優勝大会の本命に名乗りをあげたが、法大、国士大、筑波大、鹿屋体大などの強豪もリベンジに燃えて秋の大会に臨んでくるに違いない。