実は奥が深い?剣道は駆け引きがとても重要!

剣道豆知識

剣道における駆け引きの重要性

剣道とは面、胴、小手、突きのいずれかに対して、防具の上から竹刀で打ち込み(または突いて)一本を取るのを競う競技(武道)として知られています。

初心者の方は剣道と聞くとただ竹刀を打ち合う競技というイメージがあるかと思いますが、実は打ち方や打つ場所などはあらかじめルールで定められており、それを踏まえた上で剣道は対戦者との心理的な駆け引きがとても重要な競技なのです。

■有効打突と打突部位

有効打突
有効打突とは、相手に対して一本を取れる打ち込みのことです。つまり、ただ竹刀で相手を叩いただけでは一本にならないということになります。
剣道試合・審判規則第12条には『充実した気勢、適正な姿勢をもって、竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるもの』と規定されています。

簡単に説明すると、一本となる有効打突は刃筋が正しく正確に部位への打突を行うことを前提とし、打突をした際に「適正な姿勢」「充実した気勢」「大きな声が出ているか」「打突をした後に残心を示すことができたか」などの条件で、有効打突(一本)になっているか判断します。

中段構えの際の打突部位では面(正面、右面、左面)、小手(右小手)、胴(右胴、左胴)、突きです。

上段構えの時の打突部位はこれに左小手が加わります。

(※ただし小学生と中学生は、危険なので突きは禁止とされています)

これらの部位に対し、上記の条件で打突できれば一本が取れるということになります。

■一本を取るための”読み合い”

一本の取り方については上記で説明した通りですが、相手の居る競技である以上、自分が思った通りたやすく一本は取れません。
試合においては自分が一本を取る為の戦術を組み立てる一方で、逆に自分が一本を取られないようにするための守りもまた考えなければならないからです。それはもちろん相手も同じです。

技術が上達してくると、そうした一本を取る為の読み合いのレベルもどんどん高くなってくるわけです。

たとえば、相手との距離をわざと取ることで打ち込む気配を全く出していない選手が、相手の一瞬の隙を突いて一気に間合いを詰めて打ち込んだり、鍔迫り合いの状態から小手を打つふりをして相手の隙を作ることでガラ空きの面に打ち込むといったような技が挙げられます。

■まとめ

剣道というものが、実は戦術的なやり取りの上に成り立つ競技であることがおわかり頂けたでしょうか。

技術の高い選手同士のやり取りになればなるほど、一見するとその意味が分かりづらいかもしれませんが、一挙手一投足すべてにおいて、勝つことに向けた意味が込められているのです。実際にそれらの技を受けてみると、予測できない相手の動きの凄さが分かります。

極論として、相手に隙をつくらせることがいかに上手いかが試合の勝敗を左右するといっても過言ではありません。また優れた選手ほど、観客でさえ試合を見ていて予測が全くつかない動きで一本を取ることが往々にしてあります。

そういった高段者の試合を見て、そこから学び取るのも上達のために必要な要素の一つと言えます。