2018年6月17日
大阪府・東淀川体育館
第55回近畿実業団剣道大会をパナソニックESが制する
男子決勝は2連覇を狙うパナソニック・エコソリューションズ(以下ES)本社Aと、初優勝を目指すNTT西日本Aの対戦となり、大将の勝利で代表戦に持ち込んだパナソニックES本社Aが、代表戦を制して優勝。
女子はパナソニックESのチーム同士の決勝となり、本社Aが1―0で制し、パナソニックESとして4連覇を果たした。
■男子の部
昨年より10チーム近く多い62チームがトーナメントで覇を競った。
一昨年まで4連覇を果たした東レ滋賀のAを、富士ゼロックス大阪Aが準々決勝で破る。
その富士ゼロックスを準決勝で破ったNTT西日本Aが、初優勝を目指して決勝に臨んだ。
対するパナソニックES本社Aは、準決勝で東レ滋賀Bを下しての決勝進出だった。
決勝は次鋒戦で動いた。
ここまでポイントゲッターとなっていたパナソニックESの吉村に対し、NTT西日本の市原が意表をつく片手ヅキを決め、その後の吉村の猛攻をしのいで一本勝ちを収める。
中堅戦、副将戦は引き分けて、NTT西日本が1―0でリードしたまま大将戦を迎えた。
その初太刀、パナソニックESの足達は相手が手元を上げるところにドウに跳び込み、一発で追いつく。
まだ時間はたっぷり残っており、尾野も反撃するが、そのまま足立の一本勝ちとなり試合は代表戦にもつれ込んだ。
大将同士による代表戦は比較的短い時間で決着した。
「大将戦で戦ってある程度(相手の攻め口を)つかんでいた」
という足達が、尾野がメンに来るところを見事にコテにとらえる。
NTT西日本に苦しめられた決勝だったが、大将足達が大事な場面で見事な働きを見せ、パナソニックESが2連覇を果たした。
■女子の部
20チームが4つのブロックに分かれてリーグ戦を行ない、各ブロックの1位が準決勝に進むという方式。
ベスト4のうち3チームはパナソニックESという結果となった。
唯一割って入ったのは4年前に優勝を果たしているNTT西日本のB。
パナソニックES本社Aと準決勝を戦ったが、パナソニックESは先鋒大亀が二本勝ち、中堅元木も一本勝ちで続き、NTT西日本を退けた。もう一方の準決勝はパナソニックES門真Aと本社Bの対戦となり、本社Bが勝利。
パナソニックESの本社ABチームによる決勝となった。
決勝では本社Aの大亀が早々にひきメンを奪い、さらにコテを決めて勝利。中堅元木、大将信田は引き分けて、本社Aが優勝を決めた。
昨年秋の全日本実業団大会、今年春の全日本実業団女子大会でともに日本一に輝いたパナソニックES。
女子は他を寄せ付けない強さと層の厚さを見せての優勝。男子は決勝で戦ったNTT西日本をはじめ他チームの力も接近しており、接戦ながらここぞという場面で日本一の実力を発揮しての優勝だった。