2018年7月28日(土)
福岡市・マリンメッセ福岡
九州学院を脅かすチームは?
7月28日、玉竜旗高校剣道大会は男子2日目を迎え、2回戦の残りと3、4回戦が行われた。
大きな波乱もなく九州勢、遠来組とも強豪校が順当に勝ち進み、ベスト64が出揃った。29日には5回戦から決勝までが行なわれる。
前人未踏の5連覇を目指す九州学院(熊本)は前日に初戦の2回戦を無難に乗り切り、この日の初戦となった3回戦で長崎東(長崎)と対戦。
先鋒深水が引き分けた後、次鋒岩間が2勝をあげる。しかし中堅池内は引き分けて、副将小川と相手の大将野口の対戦となった。小川が返しドウを決め、ここを突破する。
続く足立学園(東京)との対戦も同じような展開で深水が引き分け、岩間が2勝をあげると今度は中堅池内が山田からドウを奪い、勝利を決めた。
岩間は確実にポイントを稼いだが、全体的には相手を圧倒するような凄みはない印象だった。
対照的に好調さを見せていたのは育英(兵庫)。
2回戦は先鋒鎌浦が都城東(宮崎)相手に5人抜き、3回戦は札幌第一(北海道)との対戦となり、鎌浦が2勝1分、次鋒の久住が2勝をあげて勝負を決めた。
すると4回戦では鎌浦が副将までを倒し大将前原と引き分けて勝利を収めた。
春の選抜ではレギュラーではなかった鎌浦はこれまでの選手起用を見ればこの大会でも途中で変わる可能性もあるが、飯田良平監督が「本当にいい子なんです」と評価する選手である。
その鎌浦の活躍はチーム状態の良さを感じさせた。
福大大濠、東福岡の地元勢、関東の水戸葵陵(茨城)、佐野日大(栃木)なども順当に勝ち進んだ。
水戸葵陵は最終日初戦が明豊(大分)との対戦となる。
1年生のときから全国大会を経験しているメンバーが揃った明豊と水戸葵陵の対戦は5回戦最注目のカードである。