稽古で気になる!足さばきの基本と負担の解消法

足さばきをマスターするためにやるべきこと 剣道を知る

この記事は約 5 分で読むことができます。

基本中の基本が技を生かす

足さばきとは剣道における基本中の基本で、正しい足さばきが習得できてこそ、技が生きてくると言われています。

剣道には「一眼二足三胆四力」という教えがあります。「一眼」とは相手の心と体の動きを見ること、「二足」とは足さばき、「三胆」は度胸、「四力」は技能という意味で、剣道の重要な要素の順番です。

足さばきが2番目にきていますから、技量を身につけるよりも足さばきが習得できていなかったら、剣道にならないのです。

■すり足と送り足

すり足

剣道の移動はすり足で行われます。

右足を前に、左足を後ろに開いて立ちます。前後の間隔は拳ひとつ分あけます。右足を先に出して前進し、すぐに左足を同じ場所にもってきます。

この繰り返しによって前進します。つま先は常に前を向いた状態を維持しましょう。両足とも常に、床の上を滑らすように進みます。

「スッスッ」と音がしたら良いですね。

左足のかかとは、床にべたりとつけずにあがった状態です。足の親指に力が入っていないといけません。

右足も親指に力が入っていますが、全体を床につけた状態になります。小さな歩幅ですばやく動きを繰り返すと、技を出しやすい体制でいられます。

大きな歩幅では、相手に隙を見せることになります。

すり足が上手にできているかどうかは、体が上下しないで平行移動ができているかどうかです。

一度第三者に横から見てもらって判断してもらうのが良いですが、頭が上下していなければ上出来です。

また、構えている剣先がぶれていないのも目安になります。

送り足

足さばきには種類がありますが、「送り足」が基本になります。足を前後に開いて移動することをすり足のところで述べましたが、それを「送り足」といいます。

重心は左足が7割、右足が3割の間隔です。若い剣士は勝負にはやり、右足に重心がかたよって前のめりになっていることが多いので、上達するほど気をつけましょう。

「送り足」で一番大事なのは、左足が右足を追い越さないことです。

前進したら素早く左足を右足にひきつけますが、左足は絶対に右足より前に出ません。

普通に歩行することを「歩み足」といいますが、間合いが離れすぎたとき以外は使いません。

打突とともに、左足の素早いひきつけができるようになったら、初心者卒業です。

■基本の動きをおさらいしておく

両足の位置

両足の立ち位置は、右足を前に出し踵を床から少し上げます。踵と床の間はハガキが2~3枚入る程度の状態を保ちます。

※左足は右足から足一つ分左に置き、踵を床から上げますが注意したいのは、踵と床の間は3~4cm程度の状態を保つことです。

重心を保つ

フラフラとしてしまいますが体の重心を保つために”おへその辺りを拳一つ分前へ出す”ことを意識して重心を保ちます。

足の動き

前へ進む時は、後足である左足に7~8割ほど体重を乗せて、前足の右足をつま先を床にすりながら前へ出します。

そして、後足である左足をすりながら、前へ「送り足」をします。

その時、重心が右足になりますが、素早く体重が両足にかかる様に重心をとることを心掛けます。

重心のかけ方

後ろへ下がる時も、右足に7~8割ほど体重をのせて左足を床にすりながら下がり、前足である右足のつま先を床にすりながら「送り足」をして、重心を戻し立ち位置へ戻ります。

左右の動き

左右の動きも、右へ行く場合は、右足を右へすり出し、左足を「送り足」させます。

左へ行く時も左足を左にすり出し、右足をすり「送り足」をします。

気をつけること

「すり足」をする際に気を付けることは、身体の軸がぶれないように重心を一定に保つことが求められます。

そこで先ほど出てきた「おへその辺りを拳一つ分前へ出す」ことを常に意識して行うことです。

■足にできるマメへの対処

稽古で気になる!足にかかる負担の克服法

稽古の頻度によっては足にマメができたり、それが剥がれたりしてさらに悪化することもあるでしょう。

よく用いる部分にタコができるのはどんなスポーツ、物事においても共通していることなので仕方ないことですが、放っておくのは危険です。

そのような足にできるマメの対策や治療法についても、把握しておく必要があります。

このようなマメの対策法としておすすめなのが、テーピングです。マメができそうな部分はもちろん、マメが潰れて皮がめくれた部分にも効果的です。

テーピングをすればその痛みがかなり和らぎますので、そのまま練習もできるようになります。

テーピングの巻き方にも色々あります。直接巻くのもいいのですが、それでは剥がす際に痛みを生じる場合があります。

痛みを防止するためにも、テーピングをするときは最初に薄いスポンジなどを患部に当ててから巻くのがいいでしょう。

スポンジがクッションの役目をしてくれるのと同時に、テーピングを剥がす際の皮膚への張り付け防止にもなってくれます。

またテーピングを単に足にグルグル巻くだけでは、練習をしているときに取れてしまう可能性があります。

そのためテーピングをする際は、足の指の間に通してから全体に巻きつけるようにしてください。

そうすれば練習中に取れるようなことを防止できます。

マメが潰れて痛みがあるときは、早めに練習を切り上げて皮膚科などの専門医で診察してもらうようにしましょう。

■サポーターをするのはアリ?

ずっと続けていると踵などに痛みを感じる場合があります。様々な原因が考えられますが、その多くは踏み込みの失敗によるものです。

そのため日頃の練習から、サポーターをつけている人もいるでしょう。

特に足を痛めていたり、負担をかけたくないという人にとってサポーターは重要な役割をしてくれます。

実は稽古の時だけでなく、試合におけるサポーターの使用は試合審判規則で認められています。

以下の「剣道試合審判細則規則第7条」に規定があるのです。

【サポーターなどの使用については、医療上必要と認める場合に限り、見苦しくなくかつ相手に危害を加えない範囲においてこれを認める】となっています。

つまり踵のサポーターについては、それが医療上必要であると認める場合に使用できる、ということです。

しかしこの規定があっても、特に診断書の提出などは必要ありません。通常は試合が始まるまでに、会場のコート主任に申し出るだけで大丈夫です。

申し出さえすればサポーターの着用は認められますので、必要な方は用意しておきましょう。

サポーターの使用が認められないケースも

・剣道用のサポーターではない

・踵の部分に滑り止めがあるもの

これらは医療用としてではない、と見られることもあるので許可が下りません。購入する際は気をつけてください。

■最後に

剣道を続けている以上、足にマメができることは避けられません。

積み重ねられた稽古のたまものとも言えますが、対策をしっかりしていれば足への負担は抑えられます。練習後は足へのケアも忘れず行っておきましょう。

あなたがお住いの地域の剣道のことお知らせください。応援サポーター募集中