剣道をはじめるのはどこ?
剣道のはじめかたによっては初心者が経験者に追いつけるかどうかという疑問がわきそうですね。
確かに、経験者と初心者の間に大きな隔たりはありますが、それは本人の努力次第で埋めることができます。
現に中学や高校から始めた人が、その後も続けていた事で大舞台に昇り詰めるということがままあります。
何より、剣道は相手との勝ち負け以上に自身の精神鍛錬を大前提に掲げていますから、社会人から始めたとしても決して遅いということはありません。
■はじめる3つの方法
では剣道をはじめたいと思っても、どこでどうやって始めることができるのか、わからないことも実はあります。
今回は、どんな方法が実際にあるのか紹介していきたいと思います。スタートするには、大きく分けて3つ。
学校の部活動に剣道部があれば、そこに参加して始めてみるのが良いでしょう。
小学校のスポーツ少年団として放課後に参加をすることや中高生なら学校の剣道部で活動をはじめるのがよくあるケースです。
中学から剣道をはじめる人もかなりの数がいます。
道場は、幼稚園の低学年からはじめることも可能です。
なんとなく「敷居が高そう」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、小学生以下の少年剣道は盛んです。見学だけでも行ってみるのもいいでしょう。
もっと気軽にはじめたいという方には、一般でも参加できる剣道教室がおススメです。
主催は剣道連盟であったり、市町村であったりと様々ですが、初心者にもかなり取り組みやすい教室となっていることが多いです。
稽古日は道場によってさまざまですが、自分の普段のスケジュールと合わせて、無理なく柔軟に対応しているところがほとんどです。
■団体の違いについて知っておこう
上記の通り、剣道を始めるにはいずれかの団体に参加して教わるという流れが一般的です。
学生の場合は部活動があればそこに入れば問題ありませんが、剣道部がない学校に通っていたり、社会人から始めたいという場合もあるので、少し団体の違いについて触れておきます。
剣友会はその名前の通り剣道が好きな人たちが集まり、学校の体育館や公共施設などを利用して稽古などをしたのが始まりです。
それがきっかけとなり、好きな大人が子供たちにその技などを教える団体になりました。
会の指導は上位有段者が行うことが多いです。剣友会は地域に密着した団体ですので、施設利用などにかかる経費は何かしらの援助が行われるところもあります。
愛好家たちが集まることから、指導に熱心な団体も少なくありません。
スポーツ少年団は、日本体育協会が創設したスポーツクラブのことです。こちらの団体は、スポーツを介して青少年の体や心を育成することが目的です。
全国の市町村に存在している団体であり、公共施設や学校の体育館などを使用して練習を行います。
スポーツ少年団の指導者は、その地域に居住している住民たちが務めることが多いです。
特に援助などはなく、ボランティアで行う人がほとんどです。
道場は剣道を指導することで設置されたもので、経費は生徒の月謝などで賄われています。
指導方針がしっかりしているのが特徴で、他の団体よりも個性が強いのが特長です。
団体の違いは指導者の力量や活動の目的などが違っていることが一番にあげられるのではないでしょうか。
例えば、個人道場の場合は指導方針などが定まっており常に経験豊富な指導者から教えてもらえますが、一方で、道場の方針に従う必要があります。
警察署が主催する活動は主に青少年の健全な精神を育成する事業の一環であり、指導も警察官や元警察官の方から教わることもあります。
地域密着型の剣友会やスポーツ少年団は歴史や伝統がある優良団体から、僅かな人数しか参加しな場合もあるなど、本当に様々です。
■どうやって選ぶのがベストか
選ぶにしても、道場・団体で練習メニューも違いがあります。その選び方について考えてみましょう。
稽古に使うことのできる時間的事情は人によって異なりますので、自分に合った道場を選ぶことがポイントです。
毎日練習に通える道場もあれば、週3や週1で教えてくれるところもあるでしょう。
練習については週に1回でも可能ですが、その場合は他の人たちと実力に差がついてしまう可能性もあります。
ですので空いた時間を利用して自己練習をするなど、自分なりに工夫してみることも大切です。
週に1回の道場での練習に自主トレを加えれば、他の仲間と力が離れるのを防止できます。その点は道場の先生などと相談してみるといいでしょう。
人によって選択基準は異なりますが、中には指導してくれる先生で選ぶ人もいるでしょう。
「どうせ行くなら段位の高い先生の道場の方がいい」という方もいるはずです。
最初の基本練習が重要になってきますので、どのような先生から指導を受けるかといもの実は重要です。
道場ではじめる場合には、必ず有段者の指導の先生がいるはずです。
複数の先生が教えてくれる場合もあれば、経験のある保護者の人が指導に参加してくれることもあります。
六段以上の先生が専門で指導していることが多いでしょう。
道場の情報を入手する方法で最も身近なものとしては、近所や友達などの口コミです。
実際にその道場に通っている友達の情報は、信頼度がかなり高いと言えます。当然、先生のことも話してくれるでしょう。
また近所の評判も大切です。その道場が地域に密着したものであれば、近所の評判は高いはずです。
口コミを参考にするのは、良い道場を見つける秘訣でもあります。
他に道場を選ぶおすすめのチェックポイントはこんな部分もあります。
スケジュールや先生の存在は大切な選択基準になりますが、他にも様々な事柄がありますので総合的に判断することが大切です。
・稽古場所までの距離
・道場の流派やそのクラスの内容
・道場で学ぶ会費や諸費用
・稽古ができる曜日や時間など
・稽古に通っている人たちの層や数
・師範、指導員の人柄や技術レベルなど
自分のスタイルにあった剣道場を探すことができれば、剣道の稽古もより楽しく、実のあるものになることだと思います。
インターネット上にWEBサイトを公開し、稽古の様子や必要な費用などの情報を公開している道場もあるので、そういった点から調べてみるのもいいでしょう。
小学生や中学生、高校生などの初心者の練習時間は大体1時間、週2~3回程度が一般的です。
最初から面や胴を付けて試合ができるものではありません。最初は防具を付けず基本の動作を身に着けることに時間を使います。
足さばきがとても重要なため、初心者は基本練習を続けていることに不安を感じるかもしれませんが、
先輩たちも基本練習をしっかりやってから防具を付け、稽古をはじめていますのでひとつひとつ大事に行いましょう。
■最終的には実際の雰囲気を感じて見る方法もアリ
情報に頼るだけでなく、実際に活動をしている場を思い切って見学する手段があります。
近くに団体や道場があれば直接連絡を取り、もし無い場合はインターネットなどで探してみて練習風景や活動内容、指導者の性格や指導を受けている雰囲気を感じることができます。