2018年7月25日(水)
東京都・日本武道館
昭島中央剣友会はあと一歩で両部門制覇。昨年優勝の九好会と福岡如水館が3位
決勝は2年ぶりの王座返り咲きを目指す東松舘道場と、前日小学生の部を制し、中学生の部初優勝を目指す昭島中央剣友会の対戦。
東京都でしのぎを削るライバル同士の顔合わせとなった。
先鋒戦、東松舘道場の廣澤が早々にひきドウを決め、試合が動く。が、対する増森がすぐにメンを返し、引き分けとした。
するとここから試合は膠着状態に。次鋒、中堅、副将と決まり技は生まれず大将戦となった。
松尾(東松舘)と武石(昭島)の戦いは、松尾が武石の手元が上がったところにコテを先取。しかし武石もすかさずコテを返して一本一本とする。
拮抗した勝負は代表戦かという空気も流れたが、松尾はここでまたも一本目と同じようなコテを奪い、大将戦で決着をつけた。
東松舘はこれで平成23年から8年間で6回の優勝という驚異的な戦績。準決勝では昨年優勝の九好会を破っている。
前日の小学生の部では序盤戦での予期せぬ敗退を喫し、その分もプレッシャーがあったと井上亮監督は言う。
「松尾を信じていました」
と語る井上監督の目には涙が光った。
昭島中央剣友会は平成23年、24年とこの部門決勝に進み、いずれも東松舘道場に敗れている。
3度目の正直をまたもライバルに阻まれ格好だが、小学生の部優勝、中学生の部準優勝という成果は称えられる。
3位は連覇を狙った九好会と、昨年の2位に続く入賞となった福岡如水館。
昭和59年にこの部門初優勝、昭和55年に小学生の部初優勝を果たしている如水館の息の長い活躍ぶりもまた偉業といえるだろう。