2018年7月29日(日)
福岡市・マリンメッセ福岡
3年連続決勝で敗れた相手にリベンジを果たす
玉竜旗大会男子では6年ぶりに九州学院の高い牙城を崩すチームが現われた。
男子最終日は5回戦以上、ベスト64からの熾烈な戦いが繰り広げられた。
決勝に勝ち残ったのは5連覇を狙う常勝九州学院(熊本)と、一昨年まで3年連続でこの大会の決勝で九州学院に敗れている島原(長崎)のライバル対決となった。
試合は2引き分けで始まったが、島原の中堅若杉が池内からメンを奪うと試合が激しく動き出した。
池内もメンを決めて追いつくが、若杉がさらにメンを奪って池内を下す。
勢いに乗った若杉はさらに副将の小川にもメン二本を浴びせて勝利、九州学院の大将重黒木を引きずり出すことに成功する。
重黒木も大黒柱としての働きを見せた。
まず、このまま最後まで抜き切りそうな勢いがあった若杉を二本勝ちで下す。さらにこの大会が全国大会デビューだったという副将隈部に延長の末ひきメンを浴びせ、黒川との大将決戦に持ち込んだ。
練習試合をする機会も多くともに手の内を知る者同士。当然のように試合は長くなった。
準決勝、準々決勝とも大将同士の決戦となった重黒木は、その2試合では絶対に無理をせず我慢強く戦ってワンチャンスをものにした。
黒川も同じく準決勝、準々決勝で大将決戦を迎えたが、こちらは動いて攻めて一本をもぎとったという印象。
決勝は延長を3回を重ね、慎重に技を出し合う重黒木のペースと思われた。しかし、この試合の決着は、重黒木がコテに出ると黒川が見事に返してメンというかたちとなった。
黒川が重黒木以上に我慢強く戦い、6年ぶり2回目の優勝を島原にもたらした。
3位には育英(兵庫)と水戸葵陵(茨城)の本州組が入賞。
準決勝で育英は九州学院と、水戸葵陵は島原と、ともに大将決戦まで持ち込み、遠来組決戦の予感も漂ったが惜敗。
上位の戦いは各チームの大黒柱がチームを背負って戦う好勝負の連続となった。