中村学園女子、守谷などが順当に決勝トーナメントへ|インターハイ女子団体予選リーグ

Cリーグ、中村学園女子×高知【先鋒】奥谷×寺村|奥谷がメンを決める
試合リポート

三重県伊勢市の三重県営サンアリーナで2018年のインターハイが開幕した。

9日の開会式に引き続き、10日はまず予選リーグが行なわれた。その結果、以下の16チームがリーグ戦を勝ち抜いて12日に行なわれる決勝トーナメントに進んだ。

中京学院大中京(岐阜)
白石(佐賀)
中村学園女子(福岡)
桐蔭学園(神奈川)
磐田西(静岡)
淑徳巣鴨(東京)
草津東(滋賀)
守谷(茨城)
岡山商大付属(岡山)
日吉ヶ丘(京都)
札幌日大(北海道)
五泉(新潟)
島原(長崎)
富岡東(徳島)
阿蘇中央(熊本)
東奥義塾(青森)

Aリーグ

Aリーグ、中京学院中京×須磨学園【大将】肥田×近谷

Aリーグ、中京学院中京×須磨学園【大将】肥田×近谷|肥田が延長で出ゴテを決める

第1試合で作新学院(栃木)と中京学院中京(岐阜)が引き分け、混戦模様となる。第2試合は有力視された須磨学園(兵庫)に対し、大将戦の肥田の勝利で中京学院中京が2―1と競り勝った。

作新学院のもチャンスがある第3試合は、須磨学園が初戦の悔しさを晴らすべく、先鋒戦から攻めまくって副将まで4連勝。

作新学院は1分1敗、須磨学園は1勝1敗となり、1勝1分の中京学院大が決勝トーナメントに進んだ。

Bリーグ

第1試合は3試合引き分けのあと、秋田商業が副将塩谷の勝利でリード。しかし白石の大将庄島がツキの一本勝ちで引き分けとした。

第2試合も先鋒から3引き分けとなるが、敦賀は副将堤腰、大将池田が勝利を収め、2―0で秋田商業を下す。

第3試合、白石の先鋒川﨑が勝利をあげればすぐに敦賀も次鋒久保の勝利で追いつく。中堅、副将は引き分け。大将戦で庄島が池田からドウを奪い、白石が勝ち抜けを決めた。

Cリーグ

本大会大本命の中村学園女子(福岡)が登場、第1試合では高知(高知)が安積(福島)を下す。

第2試合で中村学園女子(福岡)は、先鋒奥谷、次鋒大嶋と連勝。中堅戦は津田が永野に敗れるも、中村学園女子は諸岡がメンの一本勝ちで勝負あり。高知を下した。

第3試合も中村学園女子は奥谷、大嶋が勝利。中堅戦の引き分けをはさんで副将諸岡がメンの一本勝ちを収めて安積を退け、トーナメント進出を決めた。

Dリーグ

第1試合で地元三重(三重)に4―1と大勝を収めた桐蔭学園(神奈川)が、第2試合も市立沼田(広島)を2―1で下し、まずは万全の勝利でトーナメントに進んだ。

Eリーグ

第1試合は磐田西(静岡)が先鋒浅井、次鋒松下(陽)の勝利で王手をかけるも、奈良大附属(奈良)は中堅藤本、副将細田の勝利で追いつき、大将戦はともに決まり技なく、この試合は引き分けとなった。

第2試合で金沢(石川)が次鋒清水の勝利でリード、奈良大附属も副将細田の勝利で追いつくが、金沢の大将中村が延長でメンを決め、金沢の勝利となった。

金沢にも可能性が残された第3試合だったが、磐田西が先鋒から3連勝、結局5―0として磐田西が勝ち抜けを決めた。

Fリーグ

このリーグも1試合が引き分け。盛岡南(岩手)が次鋒柵山(和)の勝利で先行、三重総合(大分)は中堅伊達がコテを決め、一本勝ちですぐに追いつく。

すると盛岡南は副将立花がメンを決め再びリードを奪う。しかし大将戦では三重総合の鶴田が延長でメンを決めた。

第2試合は淑徳巣鴨(東京)が先鋒松崎の勝利でリード。盛岡南もすかさず次鋒柵山(和)の勝利で追いつくが、淑徳巣鴨は副将園田の勝利で再びリードすると、大将戦は引き分けに終わり、淑徳巣鴨が勝利を収めた。

さらに第3試合も接戦となる。淑徳巣鴨が次鋒筒井の勝利でリードするも三重総合が副将相澤の一本勝ちで追いついた。

大将戦は淑徳巣鴨の齋藤がメンを選手、三重総合の鶴田もメンを決めるが、そのまま引き分けに終わる。

混戦となったこのグループは、淑徳巣鴨が1勝1分、三重総合は2引き分け、盛岡南が1敗1分で、淑徳巣鴨が決勝トーナメントに駒を進めた。

Gリーグ

第1試合、草津東(岐阜)が先鋒織田が勝利、以後引き分けが続き、大将戦は草津東の岩城がメンを先取、樟南(鹿児島)の栁元がメンを決めて一本一本とするも、岩城がさらにメンを決めて草津東が勝利を収めた。

第2試合、勢いに乗った草津東は次鋒今井が勝利、中堅大槻、副将堀、大将岩城ともに先制しながら追いつかれ引き分けたが、草津東が2勝で決勝トーナメントに進む。

Hリーグ

中村学園女子に挑む対抗馬の筆頭といえる守谷(茨城)は高岡工芸(富山)に対し、中堅野川が引き分けた以外勝利を収め、4―0とした。

守谷は高松商業(神奈川)に対しても先鋒小川、次鋒内藤が勝利。野川が引き分けたが、副将髙野がメンの一本勝ちでまたも4―0とする。守谷が順当に勝ち進んだ。

Iリーグ

第1試合で岡山商大附属(岡山)が4(6)―0(0)で甲府南(山梨)を退ける。

第2試合、小禄(沖縄)と岡山商大附属の試合は、小禄が先鋒富田、次鋒又吉の勝利で王手をかけるも、岡山商大附属は中堅戦の引き分けをはさみ、副将渡辺、大将根来が勝利を収め、引き分けに持ち込んだ。

小禄と甲府南の最終戦が重要となった。4勝で六本を取得していた岡山商大附属に対し、小禄も先鋒戦から4連勝で五本を奪ったが大将戦は敗れてわずか一本の差で及ばず、岡山商大附属が決勝トーナメントに進んだ。

Jリーグ

Jリーグ、日吉ヶ丘×左沢【副将】松木×稲吉|ひき技の打ち合いで写真右の松木のメンが有効となる。この一本で勝敗が決した

第1試合で地元皇學館(三重)に対し、日吉ヶ丘(京都)が2―0で快勝した。日吉ヶ丘は続く左沢(山形)との接戦を次鋒横山と副将松木の勝利で2―1とし勝利を収め、トーナメント進出を決めた。

春の全国選抜3位の左沢、地元の皇學館は予選リーグで姿を消した。両者の対戦となった第3試合は1勝1敗の引き分け。

Kリーグ

接戦となった済美(愛媛)と札幌日大(北海道)の第1試合、2(4)―2(3)と札幌日大がわずかにリードして迎えた大将戦で、札幌日大の濱田がメンを先取。

済美の上杉もメンを決めて追いつくが、濱田が延長でコテを奪って勝利を収めた。札幌日大は第2試合で安房(千葉)に5―0で完勝し、勝ち抜けを決めた。

Lリーグ

Lリーグ、五泉×高千穂【大将】本間×黒木|延長で本間がメンを決め、五泉に勝利をもたらす

第1試合で五泉(新潟)が鳥取城北(鳥取)に3(5)―0(0)で勝利。第2試合は高千穂(宮崎)が3(7)―0(2)で鳥取城北に勝利を収めた。

第3試合は五泉が桾沢の勝利でリードすると、高千穂が副将菊池の勝利で同点とし、大将戦を迎えた。

引き分けなら高千穂の勝利となる状況で、延長に入って間もなく五泉の本間がメンを奪い、接戦を制して決勝トーナメント進出を決めた。

Mリーグ

Mリーグ、島原×和歌山工業【大将】松田×高松|松田がメンを決める。これで島原が3―1とした

第1試合で岡崎城西(愛知)に中堅戦まで0―2とリードを奪われた和歌山工業(和歌山)だったが、副将北本がまたたく間に二本勝ちを収めると、大将高松も延長でドウを奪い、2(3)―2(2)と逆転勝利を収めた。

第2試合で優勝候補の一角である島原に対して、その勢いをかって先鋒東堅が勝利を収めたが、次鋒戦以下は島原が地力を見せて3―1と逆転勝利を収める。

第3試合は島原が先鋒から4連勝で岡崎城西を下し、勝ち抜けを決めた。

Nリーグ

第1試合では宮城の聖ドミニコが勢いを見せた。淑徳与野(埼玉)に対し、先鋒岩井、中堅有馬、副将内田の勝利で3―1で初陣を勝利で飾る。

第2試合は接戦となり、富岡東(徳島)の先鋒朝田、次鋒堀出とおに先制しながら追いつかれて引き分けとなるが、中堅明口はメン二本を奪って勝ちを収める。副将以後は試合が動かず富岡東が淑徳与野を下した。

第3試合も接戦となる。2引き分けのあと聖ドミニコが中堅有馬の一本勝ちでリードするが、富岡東がすかさず副将福田の二本勝ちで逆転、大将戦は引き分けて富岡東が勝利。

2試合とも接戦を制した富岡東が勝ち抜けとなった。

Oリーグ

このリーグも接戦となる。第1試合で健大高崎(群馬)の先鋒富田が一本勝ちすると、以後は試合が動かず1―0で山口県桜ヶ丘(山口)に勝利を収めた。

だが山口県桜ヶ丘は第2試合で阿蘇中央(熊本)に対し先鋒正木、副将山村が勝利、相手にポイントを許さず2―0で堂々の勝ちを収めた。

窮地に立たされた阿蘇中央は健大高崎に対しても先鋒戦で富田に河村が二本を奪われ敗れるが、次鋒戦からは覚醒したかのごとく久保、相馬、西尾、海津と4連勝。

結局3チームが1勝1敗となり、阿蘇中央が勝者数4、他の2チームが勝者数2で阿蘇中央が苦戦しながら勝ち抜けとなった。

Pリーグ

第1試合で東奥義塾(青森)が3―0で佐久長聖(青森)に勝利。第2試合は接戦の末佐久長聖が3―2で履正社(大阪)を振り切った。

第3試合、次鋒山村、中堅齋藤の勝利で東奥義塾がリードすると、履正社は副将山本が逆転勝ちで意地を見せ、大将戦も東奥義塾の杉本に先制された大西が一度は追いついたが、杉本がメンを決め、東奥義塾が履正社を振り切ってトーナメントに進んだ。