8月22日(水)、第48回全国中学校剣道大会が開幕した。
通常は男女個人戦の4回戦までが実施される初日だが、迫りつつある台風の影響を考慮し、個人戦が決勝まで一気に行われた。
男子は団体戦で連覇を狙う九州学院中(熊本)の鮫島雅貴が、女子は個人戦のみの出場となった菫中(大阪)の生出(おいずみ)琴華が優勝を果たした。
■男子の部
男子のベスト4には鮫島のほか、富永涼介(香川・満濃中)、伊藤尚人(宮崎・大塚中)、長谷川大雅(新潟・直江津東中)が進出した。
鮫島とともに個人戦に出場した九州学院中の末永英大はベスト8まで勝ち進んだものの、富永に敗退している。
その富永に準決勝でメンを決めて勝った伊東と、一本一本となった長谷川との準決勝を競り勝った鮫島による決勝。
ともに惜しい技は何度かありながら、延長に突入し長い試合となるも、最後は鮫島が完璧に機会をとらえ文句なしの出ゴテを決めた。
■女子の部
女子はベスト8に加古川中(兵庫)の選手が2名進んだ。
是川怜華はベスト8に進んだが、泉陽眺詩は生出に敗れる。ベスト4には生出、是川のほか鹿児島勢が2名、猪原悠月(出水中)、井上心春(志布志中)が残った。
生出はその鹿児島の2人を続けて破った。準決勝で猪原に延長でメンを決め勝利を収め、是川を下した井上との決勝に臨む。
決勝は井上もひきメンなどで積極的に攻めたが、ともに決め手なく延長も長くなる。最後は生出がメンを決め、頂点に立った。
「大阪府大会の団体戦で負けてしまったので、みんなの分も頑張ろうと思いました」
と生出は笑顔を見せた。