優勝チームインタビュー&準決勝以下詳細|第60回関東実業団大会

準決三菱UFJ×NTT◯代・永谷コテ_6631
一般の部準決勝
三菱UFJ銀行(本店)×NTT【代表】永谷 コ─ 齊藤
永谷がコテを決める
試合リポート

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第60回関東実業団剣道大会
2018年6月3日(日)
東京都・日本武道館

一般の部

■準決勝

三菱UFJ銀行(本店)×NTT


NTTが先鋒榎本の二本勝ち、次鋒兵藤の一本勝ちで早くも王手。

追いつめられた三菱UFJ銀行だったが、中堅廣田が二本勝ちを収め流れを止める。副将戦引き分けの後の大将戦、NTTの竹越がつばぜり合いでの反則を2回取られて一本を失い、三菱UFJ銀行が追いついて代表戦となった。

副将同士の対戦となった代表戦は永谷が気迫で圧倒。初太刀で相手の竹刀を巻くように出ると齊藤が竹刀を落とす。

二太刀目で永谷は大きくコテに跳び込み、三菱UFJ銀行が逆転で決勝進出を決めた。

アールエフテクニカ(本社)×伊田テクノス(本社)

アールエフテクニカの勝利

伊田テクノスが先鋒図末のメン二本勝ちで幸先の良いスタートを切った。

次鋒戦引き分けのあと、中堅戦は伊田テクノスの近藤がメンを打ったところを上戸が抜いて、ひき気味にメンを決め(こちら向きが上戸)、そのまま一本勝ちを収めた。

一本差で迎えた副将戦はアールエフテクニカの飯田がメンを二本決めて逆転を果たす。

大将戦は引き分けてアールエフテクニカが勝利を収めた。

■優勝チーム・三菱UFJ銀行インタビュー

前身である各行の時代から通算すれば非常に長い歴史を持つ剣道部だが、関東、全日本を通じて初の優勝となった。

本大会における銀行の優勝は昭和60年の平和相互銀行(巣鴨)以来33年ぶりのこととなる。

選手のうち貝塚(法大卒)と川村(東大卒)は1年目で、廣田(慶応大卒)が23歳、永谷(明大卒)25歳、三浦(中大卒)26歳と若いメンバーで固めた。

片桐毅監督に聞いた。

「さすがに優勝までは想像していなかったのですが、本当に今日みんながベストコンディションで臨めたのがよかったと思います。先月あたりも小さな大会に出たりして徐々にペースをあげて、一番いい状態でピークを持ってこられました。(3回戦で富士ゼロックス本社に勝って)あそこで乗れたのでよかったなと思います。富士ゼロックスさんにも勝ったんだから最後まで行ってくれというお言葉をいただいたので、それが果たせました。紙一重のところで、今日は運も味方したというところもあると思います」

現在の部員数は全国合わせれば老若男女を含めて100人を超える。東京地区だけでも80名の部員がおり、週に1回会社の施設で集まって稽古をしている。採用にあたって剣道の戦績等が考慮されるようなことはまったくない。

「今回の若い選手たちも大学の超一線級で輝かしい成績を残してきたかというと、そうではありません。かつ稽古も週1回ペースで、業務もプライベートもあるのでその週1回も出られないことがある中で、みんな仲良く老若男女集まって信頼し合いながら、一つひとつ稽古を考えながらやってきて、今日も一人ひとりがつないでいった結果、こういう成績が出せたのかなと思います」

最優秀選手・永谷優樹(三菱UFJ銀行)

■準々決勝

三菱UFJ銀行(本店)×凸版印刷(本社)

三菱UFJ銀行が快勝

先鋒貝塚が二本勝ち、次鋒川村も一本一本からメンを決めて勝利をおさめると、中堅廣田はひきドウで先制。さらにメンを決めて前3人で一気に勝負を決めた。副将永谷も勝って4─0とした。

アールエフテクニカ(本社)×日本通運(本社)

次鋒紺野が相メンを制する

日本通運本社は先鋒天方がメンの一本勝ち。次鋒紺野も微妙な判定だったが相メン(写真・左が紺野)を制して一本勝ちを収める。

日本通運が決勝進出まであと1勝としたが、ここからアールエフテクニカが試合をひっくり返した。

中堅戦は引き分けたが、副将飯田、大将神崎がともに二本勝ちを収め、見事な逆転勝利を収めた。

NTT×日通商事(本社)

次鋒兵藤の一本勝ち

NTTは先鋒榎本が分かれ際の微妙な間合から思い切りよくメンに跳び込み先制。コテを決めて二本勝ちを収めると、次鋒兵藤の一本勝ちで王手をかける。

中堅戦は日通商事の木村が巧みにコテを決めて一本勝ちを収めたが、副将戦ではNTTの齊藤が早々に相手の手元が上がるところにコテを決める。

さらに賀川が取り返しにきたところにメン返しドウで勝負を決めた。

伊田テクノス(本社)×東洋水産(本社)

図末が活躍

伊田テクノスはここでも図末が活躍。コテを奪ったあと、相手のコテが決まらなかったところにメンを決める(写真は打つ直前。左が図末)。

次鋒戦、中堅戦は引き分けとなり迎えた副将戦、伊田テクノスの栄花(友)が、下川から出ゴテを奪って一本勝ちを収め、チームの勝利を決めた。

2位のアールエフテクニカチーム

2位・アールエフテクニカ(本社)
山形健太郎、伊藤眞太郎、上戸信也、飯田竜矢、神崎力、山副仁。監督=宮原禎

3位のNTTチーム

3位・NTT
榎本雄斗、兵藤裕則、下村和弘、齊藤将吾、竹越充、藤永和志。監督=谷裕二

3位・伊田テクノスチーム

3位・伊田テクノス(本社)
図末悠介、栄花元春、近藤淑記、栄花友彦、矢野圭介、石山邦良。監督=佐々木誠

■6回戦ピックアップ

6回戦 ALSOK(神奈川)×東洋水産(本社)

2チームがコート優勝を果たしたALSOK。

この試合は先鋒、次鋒と引き分けが続くと、中堅戦は一本ずつを取り合った後、秀徳(東洋水産)が石森のコテが決まらなかったところにメンを決めた。

東洋水産は続く副将下川がメン二本を決め伝統チームの力を見せつけて一気にALSOKを退けた。

6回戦 日本通運(本社)×住友不動産販売(本社)

日本通運が勝利する

先鋒戦、次鋒戦はともに一本ずつとっての引き分けと競った展開。中堅戦を引き分けた後、副将戦は日本通運の鈴木が逆ドウを決めてリードを奪った。

大将戦は日本通運の志賀がメン二本を決めて住友不動産販売を突き放す。日本通運が伝統の力を見せてベスト8に進んだ。

6回戦 日通商事(本社)×トッパン・フォームズ(本社)

初太刀で勝負が決まる

試合は代表戦に持ち込まれた。

トッパン・フォームズは前の5回戦で代表戦に勝利している柳井、日通商事は中堅の木村。

試合は初太刀で柳井がコテを打っていくと、木村が返してメン。これが決まり技となり、一瞬で勝負がついた。

6回戦 アールエフテクニカ(本社)×三井住友海上(本店)

何度も本大会、全日本で優勝を果たしている三井住友海上にアールエフテクニカが挑んだ。

先鋒戦は三井住友海上の佐藤が勝利を収めるも、次鋒戦引き分けのあと、アールエフテクニカは中堅上戸、副将飯田の連勝で逆転を果たす。

大将戦、アールエフテクニカの神崎は鈴木に対し一本ずつ取っての引き分けで試合を終え、アールエフテクニカが強豪を下して快進撃を続ける。

6回戦 NTT×ALSOK(東京)

NTTは先鋒榎本の二本勝ちでリードを奪う。次鋒戦は一本ずつ奪っての引き分け。

中堅戦ではALSOKの藤江が2―1で勝利を収め反撃を開始するが、NTTは副将齊藤、大将竹越が地力を見せ、ともに一本勝ちでALSOKを突き放した。

■5回戦ピックアップ

5回戦(コート決勝) 伊田テクノス(本社)×NTT東日本(本社)

矢野一本勝ち

先鋒戦、次鋒戦は引き分けに終わる。

中堅戦、伊田テクノスの近藤がメンに跳び込み均衡を破る。そのままのスコアで迎えた大将戦は、伊田テクノスの矢野がコテを決めて一本勝ちを収めた。

5回戦(コート決勝) ALSOK(神奈川)×JR東日本リテールネット(本社)

深萱が一本勝ち。

先鋒戦はJR東日本リテールネットの深萱がコテを決め一本勝ち。ALSOKは中堅の石森がメンを決めて追いつく。

副将戦、大将戦は引き分けて代表戦に持ち込まれた。ALSOKは石森、JR東日本リテールネットは上段の大将鶴岡。

ここは石森が鶴岡のコテに跳び込み(写真)勝利を手にした。

5回戦(コート決勝) トッパン・フォームズ(本社)×セントラル警備保障(東京)

一本を取り合う好勝負

一本を取り合う好勝負となった。トッパン・フォームズは先鋒竹村が勝利、セントラル警備保障は次鋒永田、中堅松田の勝利で逆転。

副将戦は一本ずつ取り合っての引き分け。

大将戦でトッパン・フォームズの柳井がコテを奪い代表戦に持ち込んだ。

柳井と永田による代表戦は永田の出ばなに柳井が放ったコテが有効打となった。

女子の部

■準決勝

東京海上日動(本店)×日本通運(首都圏)

試合は中堅戦の攻防で決まった。

ともにチームを引っ張った河村(東京海上日動)と作山(日本通運)の先鋒戦が引き分けに終わると、中堅戦は畝尾(東京海上日動)がメンを先取。しかし対する田島がすぐにツキを返す。

その後もともに攻め合い、畝尾のメンと田島の出ゴテの打ち合いは審判の旗が2-1と割れたが畝尾のメンが有効となった。

大将戦、若い図末(日本通運)が一本を取り返しに行くが、小山がそれを許さず、東京海上日動が快進撃を続ける。

ALSOK(東京)×富士ゼロックス東京(新宿)

準々決勝で富士ゼロックス東京の城西チームを代表戦で下したALSOK。

先鋒戦は引き分け、仲間の雪辱を果たすべく戦う富士ゼロックス東京が、中堅上内侍の出ゴテでリードを奪う。

しかし大将戦はALSOKの藤江が、三浦の手元が上がるところにコテを決め、再び代表戦に持ち込んだ。

大将同士の対戦となった代表戦は、初太刀で藤江がメンに跳び込み、一瞬で決着をつけた。

■準々決勝

ALSOK(東京)×富士ゼロックス東京(城西)

ALSOKが勝利

先鋒戦、中堅戦は引き分け。

大将戦では藤江がメンを先取するが、浦が執念の返しドウを決め、代表戦に持ち込んだ。

同じ2人による代表戦では藤江がメンに跳び込み、ALSOKが勝ち進んだ。

準々決勝 東京海上日動(本店)×東洋水産(本社)

先鋒戦で東京海上日動の河村がドウとメンを決めて二本勝ちを収める。

この二本が東洋水産には重くのしかかり、中堅津島、大将佐久間とも引き分けに終わって、東京海上日動が勝利を収めた。

準々決勝 日本通運(首都圏)×伊田テクノス(本社)

日本通運は先鋒作山がメンを決めて一本勝ちを収める。

伊田テクノスは中堅高橋、大将志藤ともに引き分けに終わり、作山の貴重な一本で日本通運が勝利を収めた。

準々決勝 富士ゼロックス東京(新宿)×大塚家具(本社)

ベスト8に2チームが駒を進めた富士ゼロックス東京。この試合は先鋒村上の一本勝ちでリードする。

中堅戦は引き分け、大将戦は大塚家具の金屋がコテを決めて追いつき、代表戦に持ち込んだ。

大塚家具は先鋒の平田、富士ゼロックスは大将の三浦。

ともにこの試合では敗れた2人の対戦となるが、三浦がドウを奪って富士ゼロックス東京が勝利を収めた。

2位のALSOKチーム

2位・ALSOK(東京)
佐々木瑠美、高良千紘、藤江絵里。監督=柳谷英樹

3位の富士ゼロックス東京チーム

3位・富士ゼロックス東京(新宿)
村上初妃、上内侍麻菜、三浦遥、桃井裕美。監督=脇田健之

3位の日本通運チーム

3位・日本通運(首都圏)
作山結香、田島侑里、図末杏菜。監督=了戒明宏

■優勝チーム・東京海上日動インタビュー

優勝した東京海上日動は、過去この大会での入賞はなく、初の入賞がうれしい初優勝となった。

3人の選手はそろって早稲田大学出身である。

宮﨑誠治監督に聞いた。

「本当にチームワークよく戦ってくれて、仕事もある中で努力した結果がこの成績につながったのではないかと思います。補欠のメンバーも含めてそれぞれ力は持っていますし、今日出た3人は同じ大学出身ということで、チームワークもさらによかったようです。プレッシャーというよりも、自分の精一杯を出して楽しんで剣道をしようと臨んだ結果が優勝につながったのではないかと思います。本当にすごいなと純粋に思いましたし、今日は元気をもらったなと思っています。男子も非常に頑張りましたので、お互いにいい刺激をもらったのではないでしょうか」

各事業所を合わせると100人ほどの部員がいるが、東京の部員が集まって稽古するのは週1回だという。

大将を務めた小山がこれまでキャプテンを務めていたが、最近畝尾に交代した。

「女性は10名ぐらいいるんですが、毎週集まれるかとなるとなかなかそうもいかないところがあります。社会人で剣道をしていますので、勝ちだけではなく、長く続けていってくれたらそれはそれでいいなと思います。男子と一緒に同じ道場で稽古していますので、そういうところもよかったのではないでしょうか。キャプテンを中心に、男女とも工夫しながら中身の濃い稽古をしてくれていると思います」

畝尾選手

最優秀選手・畝尾奈波(東京海上日動)

一般は三菱UFJ銀行、女子は東京海上日動がともに初の栄冠|第60回関東実業団剣道大会

2018.06.03
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