2018年6月3日(日)
東京都・日本武道館
一般の部は三菱UFJ銀行(本店)、女子の部は東京海上日動(本店)がともに快勝
60回目の節目を迎えた関東実業団大会、決勝は一般の部、女子の部ともに初優勝をめざすチーム同士の対戦となり、一般の部は三菱UFJ銀行(本店)、女子の部は東京海上日動(本店)がともに快勝を収めて初の頂点に立った。
■一般の部
三菱UFJ銀行(本店)とアールエフテクニカ(本社)との対戦となった決勝、三菱UFJ銀行は先鋒・貝塚恒紀が、初太刀でいきなりメンに跳び込み幸先よく先制する。
すると次鋒・川村太郎は鮮やかな跳び込みメンを決めたあと、ひきメンを決めて早くも王手をかけた。
中堅廣田憲亮は中盤、大きくメンに跳び込んで一本を奪うと、相手の反撃を封じて一本勝ち、一気に優勝を決めた。
三菱UFJ銀行は22歳の貝塚、23歳の川村、廣田、25歳の副将永谷優樹、26歳の大将三浦生雅と若いメンバーを揃えた。
法大の貝塚、明大の永谷など強豪大学出身者もいるが、決してスター選手ではなく、川村は東大卒。
東京地区だけで80名ほどの部員がいるが、集まっての練習は週1回であとは各自で稽古に行くという。
4回戦で強豪・富士ゼロックス本社を破ってから勢いに乗り、前衛で圧倒した試合も多かった。
NTTとの準決勝では代表戦を永谷が制し、ここ一番の勝負強さ見せた。
大将神崎力が引っ張るアールエフテクニカも準々決勝で日本通運(本社)、準決勝で伊田テクノス(本社)と、伝統ある強豪チームを次々に破る快進撃を見せ、初優勝にあと一歩と迫ったが、決勝は三菱UFJ銀行の勢いを止められなかった。
■女子の部
決勝は過去に2位、3位などの実績があるALSOK(東京)と、初の入賞となった東京海上日動(本店)との対戦となった。
東京海上日動の先鋒河村菜穂は上段の佐々木瑠美に対し、ひきメンを先制、さらに惜しいひき技を何本か見せていたが、一転して跳び込んで二本目のメンを奪った。すると中堅畝尾奈波がそれに続く。
開始早々に相手の出ばなにメンを決めALSOKを追いつめる。高良千紘も惜しい出ゴテなど必死の反撃を見せるが、メンの打ち合いとなり畝尾がこれを制して一気に優勝を決めた。
東京海上日動は大将の小山早穂を含め、3人ともが早稲田大出身で、大学時代にも活躍している。
三菱UFJ銀行同様、決して豊富な稽古量とはいえないなか、チームワークよく最後まで快進撃を続けた。
ALSOKは準決勝の代表戦で藤江絵里が渾身のメンを決め、念願の優勝へあと一歩と迫ったが、決勝は主導権を取り返せないまま敗退した。