決勝は男女とも兵庫対決!|第11回近畿高校選抜大会

第11回近畿高校選抜大会・決勝
決勝、育英(兵庫)×東洋大姫路(奈良)
【先鋒】阿部 メ― 渡邉
立ち上がりから惜しいメンを放った阿部が、しばらくあってメンに跳び込み先制する そのまま一本勝ちを収めると次鋒、中堅も続き育英が3連勝。結局4―0で快勝した
試合リポート

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第11回近畿高校選抜大会
2018年3月18日
兵庫県・赤穂市総合体育館
主催:近畿剣道連盟・赤穂市・赤穂市教育委員会・赤穂市体育協会

近畿高校選抜 育英、須磨学園が制する

■男子

近畿地方の二府四県から男女各4チーム、24チームずつで争われる本大会、男子は第1回大会の優勝校である育英(兵庫)が7年ぶりの優勝を果たした。

決勝は同じ兵庫の東洋大姫路との対戦となり、先鋒阿部がメンを決めて先制すると、次鋒大津が二本勝ちで続き、さらに中堅榊原がひきメンを決め、あっさりと3連勝。

県内で育英の背中を追う一番手のチームを寄せ付けず優勝を決めた。

育英高校(兵庫

男子優勝・育英高校(兵庫)

決勝こそ快勝したが、それまでに育英は2度しびれる場面を迎えた。

3チーム一組で行なわれる予選リーグでは、2試合目の龍谷大平安(京都)戦では次鋒久住、中堅榊原の連敗で一度はリードを奪われる。

副将福岡のツキで同点に追いつきこの試合を引き分け、草津東(滋賀)との対戦結果が龍谷大平安を上回っていたため、決勝トーナメント進出を果たした。

機と見るや諸手ヅキを放つとこれが見事に決まる

予選リーグ、育英(兵庫)×龍谷大平安(奈良)
【副将】福岡 ツ― 小角
小角が序盤から攻め、福岡はじっと機会をうかがっていたが、機と見るや諸手ヅキを放つとこれが見事に決まる

8チームによる決勝トーナメント1回戦が準々決勝に当たる。「ここがヤマです」と飯田良平監督は語ったが、次鋒大津、副将福岡の勝利で2―0とし勝負を決めた。

ヤマ場となったのは続く準決勝の奈良大附属(奈良)戦。「手の内はお互いよく知っているし、森本(大介)監督に研究されている」と飯田監督が語った相手とは、先鋒から大将戦まで決まり技なく、代表戦にもつれた。

奈良大附属の根本には何度か惜しいひきドウなどがあったが、育英の松澤はじっと耐え、機会が来るのをまった。長い試合となったが、根本の出ばなに松澤がコテを決めた。

根本の出ばなをコテに押さえた

準決勝 育英(兵庫)×奈良大附属(奈良)
【代表】松澤 コ― 根本
ともに守りを固める中、根本が逆ドウ、ひきドウなどで松澤を脅かすが旗は上がらず、じっと耐えている印象だった松澤が、根本の出ばなをコテに押さえた

東洋大姫路は準々決勝で久御山(京都)と代表戦にもつれたが、渡邉が見事なコテ返しメンでこの一戦をものにすると、東海大仰星(大阪)との準決勝は2試合引き分けのあと中堅中野、副将三浦の連勝で勝負を決めた。

3位は東海大仰星と奈良大附属。ベスト8には、兵庫が決勝を争った2校、和歌山が箕島、和歌山工業の2校(ともに準々決勝敗退)、京都(久御山)、滋賀(比叡山)、奈良、大阪が各1校となった。

育英は昨年度の本大会では2位。この後に始まる公式戦ではメンバーに入れない3年生を主体に戦っての結果だった。

育英の飯田監督には、9日後に迫った全国選抜大会に向けての課題も見えたようだ。

飯田監督

「それで決勝まで行ったので2位でも良かったって褒めてやったんです。が、今年はレギュラー候補だけで、優勝を狙ってきました。

予選リーグ(龍谷大平安戦)で目を覚ませてもらったのがよかったのですが、あそこで副将のツキがなかったらどうなっていたかもわかりません。

最後は(よく知っている)東洋大姫路さんだから気楽に行けただけで、ちょっと知らない相手だとああいう試合になってしまう。本当に心の弱いチームだと思いました」

【連載②】監督が感じた「心の弱さ」|飯田良平監督のラストシーズンを追う

2018.04.26
三浦は相手が一瞬居ついたところにメンに跳び込む

準決勝 東洋大姫路(兵庫)×東海大仰星
【副将】三浦 メ― 中尾
1―0でリードした場面で、三浦は相手が一瞬居ついたところにメンに跳び込む。三浦の勝利で東洋大姫路が決勝進出を決めた

渡邉が進藤のコテを返してメンを決め

準々決勝 東洋大姫路(兵庫)×久御山(京都)
【代表】渡邉 メ― 進藤
好勝負となった一戦は、渡邉が進藤のコテを返してメンを決め、決着をつけた

東洋大学附属姫路高校

男子2位・東洋大学附属姫路高校(兵庫)

奈良大学附属高校(奈良)

男子3位・奈良大学附属高校(奈良)

東海大学付属仰星高校(大阪)

男子3位・東海大学付属仰星高校(大阪)

男子優秀選手
・松澤尚輝(育英2年)
・渡邉大起(東洋大姫路2年)
・山本清吾(奈良大附属1年)
・田中駿磨(東海大仰星2年)

■女子

須磨学園(兵庫)が4年ぶり2回目の優勝を果たした。女子も決勝は兵庫県同士、甲子園学院との対戦となった。

先鋒戦、次鋒戦を引き分け、須磨学園は中堅豊田がドウを奪い一本勝ちを収める。副将戦も引き分けて、大将勝負となった。先制したのは甲子園学院の出口。メンに跳び込んで一本を奪った。

出口は準々決勝では0─1で一本リードを許して迎えた草津東(滋賀)との準々決勝では二本を奪って逆転勝利、和歌山工業(和歌山)との準決勝では代表戦を初太刀で制するという、インパクトのある戦いぶりを見せており、三たび輝きを見せるのか、注目が高まる。

しかし対する近谷は昨年度2年生ながらインターハイ個人ベスト8に進んだ実力者。ほどなくかついでコテを決め一本一本とする。そのまま終われば須磨学園の勝利、出口がもう一本取り返せば代表戦という状況だったが、ひきメンとひきドウの打ち合いを制したのは近谷だった。

須磨学園高校(兵庫)

優勝・須磨学園高校(兵庫)

出口が早い時間に近谷の出ばなにメンを決め先制

決勝 須磨学園(兵庫)×甲子園学院(兵庫)
【大将】近谷 コド―メ 出口
出口が早い時間に近谷の出ばなにメンを決め先制、この時点で同点となった

ひきメンとひきドウの打ち合いを制し

かつぎゴテを返し追いついた近谷は、ひきメンとひきドウの打ち合いを制し、須磨学園の優勝が決まる

須磨学園は久御山(京都)との準決勝では先鋒芝本が勝ち中堅戦で追いつかれるも、副将深見が二本勝ち、近谷も勝利で続いた。

郡山(奈良)との準々決勝では、先鋒、次鋒と連勝し中堅戦を落とすも深見が二本勝ちで勝利。

1年生ながら優勝に大きく貢献した深見は、一昨年のインターハイベスト8時の大将、深見野乃花選手の妹である。

内容的にも文句なしの勝利と思われたが、須磨学園の廣滝輝彦監督はもっと高い目標を見据えているようだ。

廣滝輝彦監督

「彼女たちの力はまだまだこんなものではないという思いはあります。それを出せればある程度の結果は見えると思っていました。

生徒たちにはもちろん優勝を目指そうと言ってきましたので、その結果が出たことに関しては私も喜んでいるのですけれども、個々の試合内容に関してはまだまだたくさん課題が出たなと思います。

全国選抜までの10日間でどれだけやれるかなというところです」

相手の振りかぶるところにコテを決め

準々決勝、須磨学園(京都)×郡山(奈良)
【副将】深見 メコ─ 堀内
2―1とリードして迎えた場面で、深見はメンを決めると、さらに相手の振りかぶるところにコテを決め(写真)、二本勝ちでチームの勝利を決めた

3位には久御山と和歌山工業。ベスト8は兵庫が決勝を争った2校、奈良が2校(奈良大附属、郡山)、京都、、和歌山、滋賀(草津東)、大阪(履正社)が各1校という結果となった。

北本がひきドウを決めた

準々決勝、和歌山工業(和歌山)×奈良大附属(奈良)
【代表】北本 ド― 藤本
5試合とも決まり技なく迎えた代表戦で、北本がひきドウを決めた

跳び込んで二本目を奪った

準々決勝、久御山(京都)×履正社(大阪)
【大将】素川 反コ― 大西
久御山が次鋒山口の一本勝ちでリードして迎えた大将戦、大西が反則二回で一本を失うと、その動揺を見逃さず素川が「始め」からコテに跳び込んで二本目を奪った(背中が素川)

甲子園学院高校(兵庫)

2位・甲子園学院高校(兵庫)

久御山高校(京都)

3位・久御山高校(京都)

和歌山工業高校

3位・和歌山工業高校

女子優秀選手
・深見恵子(須磨学園1年)
・出口華(甲子園学院2年)
・素川佳子(久御山1年)
・北本成美(和歌山工業2年)

■ピックアップチーム

これからの活躍が期待される2チームをピックアップして紹介

乙訓高校(京都)

2018.04.20

香芝高校(奈良)

2018.04.20
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