8月10日はインターハイ女子団体予選リーグに引き続き、男子個人戦の1~4回戦が行なわれた。4回戦に勝ち、ベスト8には以下の選手たちが名乗りを上げた。
加藤竜成(鳥取・八頭)
黒川雄大(長崎・島原)
棗田龍介(茨城・水戸葵陵)
大駒宗師喜(群馬・前橋)
大平翔士(栃木・佐野日大)
及川拓(秋田・秋田南)
野瀬俊也(静岡・磐田東)
玉竜旗大会決勝で大将同士で対戦した島原の黒川と、九州学院の重黒木祐介が4回戦で顔を合わせた。
3回戦までじっくりとチャンスを待つ自分のスタイルで勝利を積み重ねてきた重黒木だが、この試合は黒川が早々にメンを奪うと、重黒木が猛然と反撃する。
再三ツキ技を見せるなど次から次へと技を繰り出し一本を取り返しに行くが、そこを逆手に取った黒川が重黒木の出ばなに二本目のメンを決めた(トップ写真)。注目の対戦は玉竜旗に続いて黒川の勝利となった。
序盤戦から二本勝ちを重ねたのが水戸葵陵の大将岩部光。2回戦では九州学院の副将小川大輝との注目の対戦となったが、岩部が早々にひきメンで先制すると、小川も取り返しに行って活発な打ち合いとなるが、相メンを岩部が制し、二本勝ちを収めた。
しかし岩部は磐田東の大将野瀬との4回戦、延長で野瀬にひきメンを奪われ力尽きた。
水戸葵陵では岩部とともに棗田が奮闘し、4回戦で前原渓人(前橋育英)を下してベスト8入りを決めた。
昨年2年生ながらこの部門で2位に入賞した佐野日大の大平は、4回戦で育英の福岡錬を下し、昨年に続く8強入りを果たす。
残る4名は金沢桜丘の供田、八頭の加藤、前橋の大駒、秋田南の及川ら、伏兵的存在の選手が勝ち上がった。
及川以外は団体戦でも本大会に出場している。九州勢が黒川一人、ほとんどが東日本勢というやや意外な顔ぶれとなった。