集中力を鍛え、優位に立つ
どんな競技でも相手に勝つためには、高い集中力を持って臨むことが非常に重要です。
では剣道ではどうでしょうか?短い試合時間の中で相手と常にせめぎ合うなか、少しでも気を抜けば相手に隙を突かれてしまいます。
つまり剣道で勝つためには高い集中力を発揮し、攻撃と守りをしっかりと行う必要があると言えるのです。
しかし本番の試合ではさまざまなプレッシャーや試合展開の中で気が途切れてしまうこともあります。
そうした事態に備えて日常から集中力を鍛えることができたら良いですよね。
そこで今回は剣道上達のための、たった3分でできる集中力を鍛える3つの方法についてお伝えしていきたいと思います!
■剣道で勝つための集中力とは
集中力と一言でいってもその範囲は広く、ネット検索をしてみてもさまざまな方法が出てくると思います。
しかしここで重要なのは「剣道で勝つために必要な集中力を鍛えること」です。
つまり剣道の試合を想定した集中力を鍛える訓練をしていくことが必要になります。
まず剣道の試合時間は3分~5分間です。
時間にすると短いですが、試合経験があるならおわかりでしょうが実際には長く感じるものです。
そのため試合中、どこかで気を抜いてしまう場面が出てきます。
例えばつばぜり合いで気を抜いた瞬間に引き面をとられてしまう、次の技をしかけようと考えていた瞬間に、相手から一本取られてしまったなどです。
試合中で気を抜く瞬間とは=相手に隙を与える行為、つまり一本取られる確率が格段に高くなる時です。
こうした気を抜く場面を作らないことが剣道では勝ちにつながります。
つまり剣道では気を抜かないというメンタルコントロールすることが集中力を鍛えることにつながるのです。
では次の項目で、家や稽古中に3分あればできる集中力を鍛える方法について具体的にお伝えしていきましょう。
■自宅でできる60秒カウントトレーニング
試合中に相手に一本先取されるなど自分が不利な状況になったとしても、平常心でいれば集中力を切らさずに試合を続けることができます。
つまり平常心を保つことができれば集中力は自然と高まることになります。
剣道では平常心が重要視される要素ですが、実際に平常心を鍛えるのはいささか難しそうな気がしますね。
でも大丈夫!自宅でカンタンにできる方法があります。それが「60秒カウントトレーニング」です。
60秒カウントトレーニングのやり方
まずスマホのストップウォッチ機能(なければ単体のタイマー)を起動します。
スタートすると同時に目をつぶって心の中で60秒を正確に数えます。60秒数え終わったと同時に目を開けてください。
ストップウォッチの表示が60秒ジャストであればクリアです。これができるまで何度も繰り返し行います。
この方法は60秒を自分の心でカウントして、実際の秒数と同じになるようにしていくトレーニングです。
自分の心で1秒をカウントしても、実際の秒数とは少し早かったり遅かったりするものです。
1秒1秒を正確に刻むには自分のメンタルを平常心で保つことが必要になります。
心が乱れたり焦ったりするとやはり秒数はジャストにはなりませんので、心を落ち着かせて根気よく1秒1秒を数えましょう。
これを毎日することで1分間の時間感覚も身につきますし、心が落ち着き平常心が自然と身についてきます。
地味なトレーニングですが効果は絶大ですよ!
■就寝前にできる3分メンタルコントロール
就寝前の3分を有効利用することで、もっと剣道が上達する方法があります。それが日記を書くことです。
就寝前は心がリラックスしているので、心のメンテナンスにもってこいの時間です。
この就寝前に日記を書くことで、自分を客観視できる時間が持てるようになります。
やってみるとわかりますが、自分を振り返ることはとても楽しいことです。
さらに手書きで文字を書くことで脳も思考が整理しやすくなると言われています。
思考が整理できる習慣がつくと、試合中に心を落ち着かせることができたり試合を組み立てることがとっさにできる思考力が身に付きます。
3分日記の書き方
キャンパスノート(または紙)と鉛筆を用意します。書くことは5つです。
1つめ・・・自分が到達する目標
2つめ・・・1年後の目標
3つめ・・・目標に向かって今日したこと
4つめ・・・良かった点・課題点
5つめ・・・明日すること
最終的に到達したい目標(夢)から逆算して今日を見つめることで、1つ1つの行動を意識するようになります。
意識が高くなれば自分の感情をコントロールする力も次第についてくるので、試合中も平常心でいることができます。
最初は良いことを書こうとしなくても大丈夫。まずは一行でもよいので書いてみましょう。ぜひ楽しみながら続けてください。
■集中力が格段にあがる稽古術
稽古は数時間におよびますので、その時間中ずっと集中力を持続させることは難しいかもしれません。
しかし1つ1つの単発の稽古で集中力を他選手よりも長く保つことができれば、それだけ相手よりも勝ることになります。
実際には「気」を長く保つように意識します。
この気の持続ができれば、気を抜くことがなくなり、結果的に集中力が途切れないようになります。
稽古中に気を持続させる方法
いくつかありますが、ポイントは稽古する相手よりも気を長く保つこと。
相手を目標にすることで自分の気を持続させることができたかのチェックができるようになります。
次のような場面で行ってみましょう。
・どんな状況でも構えは相手よりも早くする
・気合を出すときは相手よりも長くする
・掛かり稽古などで「やめ」の合図があっても気を抜かない
・面を打ちぬけ残心後、すぐに振り向き間合いを詰める
・相手よりも1本でも多く打つようにする
どれも気を持続させていなければできないことばかりです。
稽古相手が対戦相手であると想定して、気を保つことを習慣化していくようにしましょう。
■まとめ
集中力とは目には見えないメンタル的な要素が大きいことがわかったかと思います。
剣道で平常心が重要だと言われる所以(ゆえん)とは、集中力を保つことにつながっていたのですね。
ではまとめていきます。
3分でできる!集中力を鍛える3つの方法
・60秒間カウントトレーニングする
・就寝前に3分間日記を書く
・稽古中相手よりも気を持続させる
集中力をつけることは剣道だけでなく、勉強や仕事の効率をあげることにもつながります。
まずは今日お伝えしたどれか1つでもよいので、できることからはじめてみてください。