男女各16校がリーグ戦を勝ち抜く。決勝トーナメント1回戦は順延 | 全国中学校大会団体戦予選リーグ

試合リポート

ベスト16出揃う。全国中学校大会団体戦予選リーグ

8月23日、第48回全国中学校剣道大会は男女の団体戦予選リーグが行なわれた。

予定ではこの日決勝トーナメント1回戦も実施される予定だったが、台風接近に伴いこの日は行なわれず、最終日の24日に決勝トーナメント1回戦以降が行なわれる。

■女子

Aリーグ

中村学園中(福岡)が神戸中(三重)に5―0で、花巻中(岩手)には副将戦を終えて2―0とし大将戦は落としたが勝利。決勝トーナメント進出を決めた。

Bリーグ

玉島東中×久御山中【副将】横井(乙)×今村

玉島東中×久御山中【副将】横井(乙)×今村|横井がメンを先制、さらにメンを決めて玉島東中が勝利

本大会でつねに上位に進むチームを作ってくる久御山中(京都)と大沼中(埼玉)が同居したブロック。

しかし地元の玉島東中(岡山)が4―0で久御山中に勝つと、久御山中との接戦を制した大沼中には大将井上の勝利で1―0と競り勝ち、見事に決勝トーナメント進出を勝ち取った。

Cリーグ

燕中×聖ドミニコ中【中堅】八鎌×庄司|八鎌がメンを決め、燕中が優位に試合を進める

毎年優勝候補にあげられる燕中(新潟)に対して名和中(鳥取)が健闘。

先鋒舩越が勝ち、次鋒戦、中堅戦は燕中が勝っていったんは逆転されるが副将橋尾が一本勝ち。

2勝2敗、次鋒佐藤(和)の二本勝ちで燕中が一本リードで迎えた大将戦は名和中の宮里がメンを先取、そのまま終われば名和中の勝利と状況はめまぐるしく変わった。

しかし燕中は臼井がメンを取り返して引き分けに持ち込み、一本差で何とか勝利を収めた。燕中は聖ドミニコ中(宮城)に2―0で勝利し、勝ち抜けを決めた。

Dリーグ

尚絅中×那賀川中【大将】中武×河野|中武がメンを先制。さにこの後もう一本メンを決めた

守谷中(茨城)と那賀川中(徳島)の試合は接戦となるが、副将山田が二本勝ちした中川中が一本差で勝利を収める。

しかし第2試合では2勝2敗、本数も並んで迎えた大将戦で尚絅中(熊本)の中武が二本勝ちで那賀川中を下す。尚絅中は守谷中にも2―0で勝利を収め、決勝トーナメントへ。

Eリーグ

浅間中(長野)と勝平中(秋田)の試合はともに決まり技が一本も生まれず引き分け。

勝平中は第2試合で比叡山中(滋賀)を4―0でくだす。浅間中が第3試合でそのスコアに挑んだが2―1での勝利に留まり、勝平中が勝ち抜けとなった。

Fリーグ

第1試合で平坂中(愛知)が寄宮中(沖縄)に2―1で勝利。第2試合では川場中(群馬)が寄宮中(沖縄)に3―0で快勝。

勝った方が勝ち抜けとなる第3試合は、平坂中が川場中に3―0で快勝した。

Gリーグ

大島中(愛媛)が遊佐中(山形)に4―0で快勝すると、第2試合では淑徳巣鴨中(東京)が4―1で遊佐中を下す。

決戦となった第3試合は先鋒戦を大島中が取るが、淑徳巣鴨中が次鋒崔、副将北井、大将梅澤の勝利で3―1と逆転した。

Hリーグ

豊中十六中(大阪)が中央中(福井)に2―0で勝利すると、長田中(長崎)は3―1で中央中を下す。

決戦となった第3試合は、豊中十六中が先鋒勝馬、次鋒門田と二本勝ちを続け、残る3試合を引き分けで終えた。

Iリーグ

第1試合で南大分中(大分)が奥田中(富山)に4―0で快勝すると、口田中(広島)も負けじと奥田中に4―0で勝利。

決戦となった第3試合は南大分中が先鋒田邉、次鋒濱田と連勝して優位に立ち、3―1で勝利を収めた。

Jリーグ

潮田中×郡山中【大将】岸本×中谷

潮田中×郡山中【大将】岸本×中谷|岸本が二本目のメンを決め、順位決定戦に持ち込んだ

高知中(高知)が郡山中(奈良)に2(3)―0(0)で勝利。第2試合の高知中対潮田中(神奈川)は1勝1敗の引き分けとなる。

第3試合、潮田中は次鋒垣井が一本勝ちを収めるが郡山中が中堅戦、副将戦を勝ち逆転。二本勝ちが絶対の条件となった潮田中の岸本だったが、メン二本を決めて見事にクリアし、順位決定戦に持ち込んだ。

男女を通して唯一の順位決定戦は開始後まもなく岸本がひきメンを決めて、高知中の永野を下した。

Kリーグ

第一試合で貴志中(和歌山)が大和中(岐阜)に3―0で勝利、さらに森中(北海道)に対しても3―0で快勝し、勝ち抜けを決めた。

Lリーグ

平田中(島根)が忍野中(山梨)に4―0で勝利。しかし昨年優勝の大和中(佐賀)は平田中に副将戦を落としただけの4―1で快勝する。

さらに大和中は忍野中にも3―0で勝って決勝トーナメントに進んだ。

Mリーグ

第1試合で宇ノ気中(石川)が大川中(香川)に3―1で勝利。第2試合は幕張本郷中(千葉)が副将戦までに勝利を決め、大川中を3―2で下した。

決戦となった第3試合。先鋒、次鋒はともに取り合って同点となるが、幕張本郷中は中堅鈴木、大将飛田の勝利で3―1とした。

Nリーグ

熊毛中(山口)は4人しかいない部員で本大会出場を果たした。1人は不戦敗となる厳しい条件で、第1試合は不戦敗を含め2―0で安積中(福島)に敗れる。

第2試合、安積中と五ヶ瀬中(宮崎)の対戦は、安積中が先鋒滝田、五ヶ瀬中が中堅藤川の勝利で、1勝1敗で引き分けとなる。

熊毛中との対戦で3勝を目指した五ヶ瀬中は、不戦勝と中堅藤川の勝利で2勝、大将樫本も勝って3勝目をあげ、決勝トーナメントに進んだ。

Oリーグ

第1試合は魚住中(兵庫)が次鋒元山の勝利により1―0で志布志中(鹿児島)を下す。第2試合は小山三中(栃木)が、次鋒星野、中堅石島、副将青柳の勝利で3―1と志布志中を下した。

決戦となった第3試合は小山三中の先鋒福島、次鋒星野がともに二本勝ちで優位に立ち、2―1で魚住中を下した。

Pリーグ

第1試合は磐田第一中(静岡)が、次鋒柘植の二本勝ちにより、1(2)―1(1)で七戸中(青森)に競り勝つ。

磐田第一中は第2試合で鏡野中(岡山)に先鋒戦を取られるも、次鋒柘植と大将松田の勝利で2―1と勝利をつかみ、勝ち抜けを決めた。

■男子

Aリーグ

男子は11年ぶりの出場となる燕中(新潟)が、第1試合で那賀川中(徳島)を3―0で下す。

さらに第2試合では次鋒生田、副将高橋の勝利で芝中(埼玉)に2―1で勝ち、決勝トーナメント進出を決めた。

Bリーグ

長崎南山中(長崎)が第1試合で甲田中(青森)に4―1で快勝。

第2試合は地元倉敷南中(岡山)に先行を許した長崎南山中だが、次鋒戸田の一本勝ちで追いつくと、副将池田が二本勝ちを収め、2―1で競り勝って、勝ち抜けを決めた。

Cリーグ

久御山中(京都)は平坂中(愛知)に対し先鋒戦を落とすが、次鋒山口、中堅石畝、大将内藤の勝利で3―1と逆転勝ちを収めた。

第2試合は若柳中(宮城)が中堅岩淵の勝利で平坂中を下す。勝った方が勝ち抜けとなった第3試合、久御山中は先鋒柴田、次鋒山口がともに二本勝ちで大きくリード。

若柳中が中堅、副将とともに一本勝ちで追いすがる。大将戦はともに一本ずつ奪っての引き分けとなり、久御山中が接戦を制して勝ち抜けを決めた。

Dリーグ

第1試合、壬生中(栃木)は三方中(福井)に対し3―0で勝利。

第二試合は石田中(沖縄)が三方中に対して先鋒から3連勝、その後三方中がポイントを奪い3―2となる。

石田中と壬生中の決戦は、先鋒、次鋒と引き分けたあと、壬生中が中堅田上(瞬)、副将藤田と二本勝ちを連ね、勝利を決めた。大将大川も勝って3―0とした。

Eリーグ

第1試合、西和中(和歌山)が冨士見中(群馬)に副将森本の勝利で1―0と辛勝。

さらに西和中は第2試合、志布志中に先鋒戦を奪われるが次鋒西岡が勝ってすぐに追いつき、そのまま迎えた大将戦を中西が勝利して、またも接戦を制して決勝トーナメント進出を決めた。

Fリーグ

第1試合、米子北斗中が先鋒高真、中堅廣瀬の勝利で2―0と満濃中(香川)を下す。

しかし第2試合では奥田中(富山)が次鋒有沢、副将増田の勝利で2―0と米子北斗中を下した。奥田中は第3試合で満濃中に2―0で勝利し、決勝トーナメントへ。

Gリーグ

第1試合、田布施中(山口)は、甲府城南中(山梨)に先鋒戦を奪われるも、中堅桑原、大将片岡が勝って2―1と逆転勝利。

しかし第2試合では高田中(福岡)が先鋒塚本、次鋒柳詰と連勝して優位に立ち、田布施中の反撃を中堅戦の1勝だけに抑え勝利を収めた。

第3試合は高田中が4―0と甲府城南中に快勝して勝ち抜けを決めた。

Hリーグ

新十津川中×愛知中【大将】山内×岡部

新十津川中×愛知中【大将】山内×岡部|山内が出ゴテを決める。このあとさらにメンを奪った

新十津川中(北海道)は日枝中(岐阜)に対し副将戦までに3勝をあげ、3―1で勝利。

第2試合では愛知中(滋賀)が先鋒戦を勝利するが、日枝中が中堅からの3連勝で逆転勝利を収めた。

第3試合、勝てばリーグ戦を勝ち抜けるチャンスも残っていた愛知中が先鋒細江の勝利でリード。

しかしそのまま迎えた副将戦で新十津川中の伊藤がドウとコテを決めて二本勝ち、さらに新十津川中は大将山内が二本勝ちを収め、この試合も勝って決勝トーナメントへ進んだ。

Iリーグ

加古川中×土崎中【次鋒】平岡×花田

加古川中×土崎中【次鋒】平岡×花田|平岡がメン二本を決めて(写真は一本目)加古川中がリード

加古川中(兵庫)、秋多中(東京)といった強豪が同居したリーグ。

第1試合では土崎中(秋田)が秋多中に対し先鋒井川の勝利でリード、秋多中が中堅大澤の勝利で追いつくと、そのまま引き分けとなる。

第2試合、加古川中は先鋒前川、次鋒平岡、大将和田の勝利で3―1で秋多中に勝利を収めた。第3試合、次鋒平岡の二本勝ちでリードを奪った加古川中だが、土崎中は副将三浦が二本勝ちして同点とする。

しかし大将戦では加古川中の和田が二本勝ちを収め、加古川中が勝ち抜けを決めた。

Jリーグ

大塚中×陽和中【副将】平田×加藤

大塚中×陽和中【副将】平田×加藤|平田がメンを先制。さらにメンを決め混戦にケリをつけた

混戦となった。第1試合は陽和中(三重)が安佐中(広島)を3―0で下す。

しかし安佐中は第2試合で大塚中(宮崎)に4―1と快勝する。第3試合、大塚中は先鋒戦を落とし、次鋒戦も先に一本を失って窮地に追い込まれるが、中城がメン二本を奪って逆転勝ちを収めると、中堅長友、副将平田と勝って逆転勝利を決める。

この時点で3チームが1勝1敗、陽和中が4勝八本、安佐中が4勝七本、大塚中が4勝九本となり、大塚中の勝ち抜けが同時に決まった。

大塚中は個人戦2位の大将伊東も勝利で続いた。

Kリーグ

勝央中×富雄中【大将】植月×井上

勝央中×富雄中【大将】植月×井上|植月がメンを先取。さらにこのあともう一本メンを奪った

第1試合、勝央中(岡山)は中堅山﨑が勝利を収めると、副将戦、大将戦とも相手に先に一本を奪われながらも追いついて引き分け、1―0で山形六中(山形)を下す。

第2試合では富雄中(奈良)が山形六中に4―0で快勝した。

決戦となった第3試合は富雄中が中堅西浦の勝利で先行するが、勝央中は副将正影の一本勝ちで追いつくと、大将植月がメン二本を決めて富雄中を下し、決勝トーナメント進出を決めた。

Lリーグ

九州学院中×下館中【先鋒】高島×遠藤

九州学院中×下館中【先鋒】高島×遠藤|高島がコテを決めて一本勝ち

2連覇を狙う九州学院中(熊本)は東海大翔洋中(静岡)に対し、先鋒から副将まで二本勝ちを重ねる。大将末永も一本勝ちで5―0で勝利を収めた。

第2試合、下館中(茨城)と東海大翔洋中の試合は先鋒戦から副将戦まで引き分けが続くが、下館中の大将熊木が二本勝ちで試合を決めた。

第3試合、九州学院中は先鋒高島がコテの一本勝ち。その後の2試合は引き分けたが、九州学院中は個人戦を制した副将鮫島が二本勝ちを収め、勝利を決めた。

Mリーグ

潮田中×三瀬中【大将】杉本×江口

潮田中×三瀬中【大将】杉本×江口|杉本がメンを決め、一本勝ちを収めた

このリーグも潮田中(神奈川)、三瀬中(佐賀)という実績のあるチームが同居した。

第1試合で潮田中は今治南中(愛媛)に対し、副将清水の勝利で1―0と辛くも勝利を収める。第2試合も接戦となり、三瀬中が副将福島(康)の勝利で1―0で今治南中を下した。

決戦の第3試合。潮田中が次鋒東野勝利でリードすると、三瀬中は副将福島(康)がまたも勝利を収め追いつく。同点で迎えた大将戦では潮田中の杉本がメンを決めて勝利を収めた。

Nリーグ

第1試合、宇ノ気中(石川)と郡山ザべリオ中(福島)の対戦は、1勝1敗で引き分けとなる。

第2試合では郡山ザべリオ中が中堅小沢の勝利で先行するが、豊中十六中(大阪)は副将井関の一本勝ち、大将門田の二本勝ちで逆転勝利を収める。

豊中十六中は宇ノ気中との第3試合では先鋒多田、中堅柴田、副将井関の勝利で3勝をあげ、トーナメント進出を決めた。

Oリーグ

第1試合、松代中(長野)と福岡中(岩手)の対戦は、福岡中が中堅井橋の勝利でリードするが、松代中の大将宮本がメンを決め引き分けに持ち込んだ。

第2試合も先行した福岡中だが、幕張本郷中(千葉)は次鋒大塚、副将森が勝って2―1と逆転勝利を収める。

第3試合は幕張本郷中が次鋒大塚、中堅中田、大将山野と勝って3―0で快勝、勝ち抜けを決めた。

Pリーグ

第1試合は高知中(高知)が先に2勝をあげたが、南大分中は副将後藤、大将岸本の連勝で3―2と逆転勝利。

第2試合では南大分中の前衛が活躍、先鋒吉村、次鋒光来出、中堅山本と3連勝を収め大社中(島根)に勝利、一気に決勝トーナメント進出を決めた。

速報!男子は九州学院中(熊本)が連覇、女子は淑徳巣鴨中(東京)が初優勝 | 全国中学校大会団体戦

2018.08.24

女子団体戦4強の勝ち上がり・決勝トーナメント詳細|第48回全国中学校剣道大会

2018.08.27

男子団体戦4強の勝ち上がり・決勝トーナメント詳細|第48回全国中学校剣道大会

2018.08.27

個人戦は鮫島(九州学院中)、生出(菫中)が優勝 | 全国中学校大会 1日目

2018.08.22